イスラボニータとジェンティルドンナが先行した展開で、イスラボニータのルメールがうまくジェンティルドンナを内に閉じ込めて直線に向かう。
直線ではジェンティルドンナが内に閉じ込められている間に早めにイスラボニータが先頭に立つ。しかしこれが逆に仇になったか、イスラボニータは目標にされてしまう。前が開いたジェンティルドンナが最内から脚を伸ばし先頭に並びかける。
この2頭の争いに思えたが、しかしやはり人気の2頭が先行しあって仕掛けが早くなってしまったか、最後は大外スピルバーグが強襲。人気の2頭を一気に捕らえる豪脚で、見事に天皇賞秋を制した。スピルバーグは初重賞制覇がG1制覇となった。今まで早い芝でのパンパンの馬場でしか末脚を活かし切れていない印象があったが、少し雨の残った今回の馬場でも見事に強烈な末脚を見せ、不利を受けて結果を残せなかった毎日王冠のうっぷんを晴らした。鞍上の北村宏司、藤沢和雄厩舎とも、ダンスインザムードのヴィクトリアマイル以来、実に8年ぶりのG1制覇となった。
2着にジェンティルドンナ。内に閉じ込められながらも、最後にイスラボニータを捕らえた脚はさすがというもの。
3着のイスラボニータはあとワンテンポ仕掛けが遅ければという残念な内容。それか、もし枠がもう少し内なら、最後の脚も残っていたかもしれないという結果だった。ただ、JCでは距離が長いだろうからこれ以上の成績を望みにくいというところ。
4着にはラブイズブーシェ。去年の有馬記念の4着や、今年の函館記念の勝利など、時計のかかる馬場が向いている馬。少し雨が残って時計がかかる馬場になっていたおかげでの好走か。
5着には外から追い込んだヒットザターゲット。こちらはスピルバーグほどのキレる脚はないだろうが、最近の末脚の安定感はなかなかのものがある。JCで距離が延びればさらに上位を狙えるのではないか。
エピファネイアは道中かかり気味で直線伸びきれず6着。休み明けのここを叩いて次にどれだけ良くなるのか。
フェノーメノは切れる脚はないので、今日は中団からの競馬だったがこれでは通用しないだろう。JCでは距離が延びるのでチャンスはあるだろうが、前で積極的なスタミナを活かす競馬をしないと今回の二の舞になってしまいかねない。
2枠4番 | スピルバーグ | 北村宏 | 58 |
| 1:59.7
|
1枠1番 | ジェンティルドンナ | 戸崎 | 56 | ▲
| 1:59.8
|
7枠15番 | イスラボニータ | ルメール | 56 | ◎
| 1:59.8
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6枠11番 | ラブイズブーシェ | 古川 | 58 |
| 1:59.9
|
1枠2番 | ヒットザターゲット | 武豊 | 58 | ×
| 1:59.9
|
3枠5番 | エピファネイア | 福永 | 58 | ○
| 1:59.9
|
2枠3番 | デニムアンドルビー | 浜中 | 56 |
| 1:59.9
|
4枠7番 | サトノノブレス | 岩田 | 58 |
| 2:00.0
|
7枠13番 | カレンブラックヒル | 秋山 | 58 |
| 2:00.0
|
3枠6番 | ダークシャドウ | ベリー | 58 |
| 2:00.2
|
8枠18番 | マイネルラクリマ | 柴田大 | 58 |
| 2:00.2
|
4枠8番 | ディサイファ | 四位 | 58 |
| 2:00.3
|
7枠14番 | マーティンボロ | 川田 | 58 |
| 2:00.3
|
5枠9番 | フェノーメノ | 蛯名 | 58 | △
| 2:00.4
|
6枠12番 | フラガラッハ | 高倉 | 58 |
| 2:00.5
|
5枠10番 | ペルーサ | 柴田善 | 58 |
| 2:00.5
|
8枠16番 | トーセンジョーダン | ブドー | 58 |
| 2:00.7
|
8枠17番 | アスカクリチャン | 三浦 | 58 |
| 2:03.9
|
結果:-400円
ミッキーアイルの楽勝。57キロも関係なしであっさりと逃げ切って見せた。これはマイルCSでも期待できそうか。
ただ、2着はサンライズメジャー、3着はフィエロで、この辺り相手に逃げ切ったミッキーアイルの実力が古馬相手に通用すると言えるかどうかは怪しいところ。
スタートを決めて逃げたベルカントは途中でミッキーアイルに交わされてから、最後は伸びを欠いた。雨が降って時計のかかる、追い込みの届きにくい馬場ならと思ったが、あまり雨が降らず古馬の末脚に屈した形となった。
同じくサダムパテックももう少し時計のかかる馬場になってくれないと出番がないだろう。
7枠11番 | ミッキーアイル | 浜中 | 57 |
| 1:20.3
|
8枠12番 | サンライズメジャー | 池添 | 56 | △
| 1:20.4
|
4枠5番 | フィエロ | 福永 | 56 | ○
| 1:20.4
|
3枠3番 | サドンストーム | 国分優 | 56 |
| 1:20.6
|
1枠1番 | ウイングザムーン | 秋山 | 54 | ▲
| 1:20.8
|
8枠13番 | サクラアドニス | 和田 | 56 |
| 1:20.8
|
5枠6番 | ベルカント | 武豊 | 53 | ◎
| 1:20.9
|
2枠2番 | オリービン | 松山 | 56 |
| 1:21.0
|
6枠9番 | アフォード | 藤岡康 | 56 |
| 1:21.0
|
5枠7番 | サダムパテック | 田中勝 | 57 | △
| 1:21.2
|
7枠10番 | ニンジャ | 藤岡佑 | 56 |
| 1:21.2
|
4枠4番 | タガノブルグ | 川田 | 55 |
| 1:21.3
|
6枠8番 | シルクフォーチュン | 川須 | 56 |
| 1:21.8
|
結果:-400円
差しが決まりやすいこのレースが、今年は雨の影響もあって行った行った。スタートが決まらなかったココロノアイの鞍上横山典弘が、向こう正面で一気に3番手にまで動いて行く思い切った騎乗で、そのまま押し切って見事に勝利を収めた。
2着には前残りの展開で追い込んで来たレッツゴードンキ。今回の展開で追い込んで来たのはなかなか力がありそう。
同じように後ろから追い込んで来たフローレスダンサーは4着。3着にはこちらも前残りでトーセンラーク。
他にも、2番手からレースを進めたスマートプラネットが5着に粘るなど、完全に前有利の展開だった。
一方、人気のシングウィズジョイは伸びきれず6着。シャルールはさらに伸びを欠き8着と、物足りない内容だった。
1着:ココロノアイ ○
2着:レッツゴードンキ ▲
3着:トーセンラーク4着:フローレスダンサー
5着:スマートプラネット
結果:-400円
ついに世代交代か。逃げたコパノリッキーが直線で突き放す強い競馬で快勝。帝王賞で負けた2000mという距離の不安も一層。レコード勝ちで力の差を見せつけた。
さらに、2着には同世代のジャパンダートダービー馬クリソライト。前走の日本テレビ盃の圧勝に続いて、ここも2着でようやく復活か。
3着にワンダーアキュートが入ったが、好位の内で脚を溜めた割には伸びきれず。8歳でそろそろ衰えもあるか。
ホッコータルマエは4着。休み明けの影響なのか、物足りない内容だった。次にどれだけ変わってくるか、それともドバイの大敗から調子を戻し切れないか。次走の予想が難しくなるだろう。
ベストウォーリアはやはり距離が長かったか5着。
カゼノコは信じられないほど後ろからレースを進めた秋山の騎乗ミスではないか。34秒7というものすごい上がりで追い込んだものの7着。
8枠15番 | コパノリッキー | 田辺 | 57 | △
| 2:00.8
|
3枠6番 | クリソライト | ルメール | 57 | ○
| 2:01.3
|
2枠4番 | ワンダーアキュート | 武豊 | 57 | ◎
| 2:01.4
|
4枠7番 | ホッコータルマエ | 幸 | 57 | ▲
| 2:01.6
|
5枠9番 | ベストウォーリア | 戸崎 | 57 | △
| 2:01.9
|
4枠8番 | ナムラタイタン | 坂口 | 57 | △
| 2:02.6
|
2枠3番 | カゼノコ | 秋山 | 55 | △
| 2:03.1
|
7枠14番 | コミュニティ | 山本政 | 57 |
| 2:03.4
|
7枠13番 | ファイアーフロート | 吉原 | 57 |
| 2:03.9
|
6枠12番 | ハリマノワタリドリ | 山本聡哉 | 57 |
| 2:04.1
|
6枠11番 | トウホクビジン | 佐藤友 | 55 |
| 2:04.9
|
3枠5番 | リワードレブロン | 御神本 | 57 |
| 2:05.2
|
5枠10番 | ドリームバスケット | 尾島 | 57 |
| 2:05.3
|
1枠2番 | エイシンナナツボシ | 村上忍 | 57 |
| 2:06.0
|
8枠16番 | オールラウンド | 齋藤 | 57 |
| 2:07.3
|
1枠1番 | スーブルソー | 高松 | 57 |
| 2:08.8
|
結果:-600円
蛯名のダンスが今まで以上に派手になっていたように思うのだが、それに比べて全く馬が伸びない。こういうのを見るとダンス騎乗は全く無意味なのではないかと思えてくる。それと、言ってはいけないことだが、地方競馬ならではの、八百長という疑惑まで浮き上がってくる。だいたい、前哨戦の東京盃で負けたドリームバレンチノの単勝、複勝オッズが安すぎる。普通ならノーザンリバーが一本被りするようなレースではないのだろうか。何か裏があるのではないかと勘繰りたくもなる。
そのレースをドリームバレンチノがきっちり制した。芝で勝ちきれなかったこの馬が、ようやく地方交流の舞台で初ジーワンを制した。
2着には好位から粘りこんだサトノタイガー。東京盃6着からここで一変。
さらに3着は逃げたタイセイレジェンド。こちらも東京盃の大敗から一変した。
雨でなかなか前が止まらない馬場だったおかげではあるだろうが、東京盃で馬鹿みたいに逃げ争って共倒れになったこの2頭が、今回はある程度前半を抑えるペースをうまく作り2、3着に粘った結果となった。
ただ、後ろからセイクリムズンが4着に突っ込んできていただけに、やはりノーザンリバーが5着に負けたことが腑に落ちない。
そしてコパノリチャードはダートは全く駄目だったようで、まさかの最下位だった。
6枠12番 | ドリームバレンチノ | 岩田 | 57 | ○
| 1:09.0
|
2枠3番 | サトノタイガー | 吉原 | 57 |
| 1:09.0
|
3枠6番 | タイセイレジェンド | 福永 | 57 | ×
| 1:09.1
|
8枠15番 | セイクリムズン | 戸崎 | 57 | △
| 1:09.2
|
1枠1番 | ノーザンリバー | 蛯名 | 57 | ◎
| 1:09.3
|
7枠14番 | ティアップワイルド | 国分優 | 57 |
| 1:10.0
|
6枠11番 | ヤサカファイン | 齋藤 | 57 |
| 1:10.0
|
5枠10番 | ハードデイズナイト | 大畑 | 55 |
| 1:10.6
|
8枠16番 | エスワンプリンス | 鮫島克 | 57 |
| 1:10.8
|
3枠5番 | ランドオウジ | 村上忍 | 57 |
| 1:10.8
|
7枠13番 | キモンレッド | 田辺 | 55 |
| 1:11.1
|
4枠7番 | サトノロマネ | 御神本 | 57 |
| 1:11.5
|
2枠4番 | スマイルヴィジット | 田野 | 55 |
| 1:11.6
|
4枠8番 | エーシンハダル | 尾島 | 57 |
| 1:11.7
|
5枠9番 | ドリームクラフト | 陶 | 57 |
| 1:11.8
|
1枠2番 | コパノリチャード | 武豊 | 57 | ▲
| 1:11.9
|
結果:-400円
上で蛯名のダンスが意味がないなどと書いたが、同じ姿がこのレースでも見れた。単勝1倍台を連続で飛ばした蛯名。ワイルドフラッパーが直線早め先頭で押し切る構えに見えたが、蛯名ダンスの効果なし。サンビスタとトロワボヌールに交わされての3着。
勝ったのはサンビスタ。前走の内容からワイルドフラッパーには及ばないかと思っていたが、まさかのジーワンの舞台で逆転。見事にワイルドフラッパーを差し切って勝利を決めた。
2着にトロワボヌール。
あとはアクティビューティが4着。ブルーチッパーが5着。
逃げたコーリンベリーはやはり距離が長かったか、最後は失速して9着だった。
5枠10番 | サンビスタ | 岩田 | 55 | ○
| 1:49.3
|
3枠6番 | トロワボヌール | 田中勝 | 55 | △
| 1:49.5
|
2枠4番 | ワイルドフラッパー | 蛯名 | 55 | ◎
| 1:49.6
|
5枠9番 | アクティビューティ | 吉田隼 | 55 | △
| 1:50.0
|
8枠15番 | ブルーチッパー | 幸 | 55 | ▲
| 1:50.2
|
3枠5番 | マイネエレーナ | 御神本 | 55 |
| 1:50.3
|
2枠3番 | ピッチシフター | 大畑 | 55 |
| 1:51.0
|
7枠14番 | カイカヨソウ | 今野 | 55 |
| 1:51.6
|
1枠1番 | コーリンベリー | 松山 | 53 |
| 1:51.9
|
4枠7番 | カミノマーチ | 村上忍 | 55 |
| 1:52.0
|
4枠8番 | フラッシュモブ | 山本政 | 53 |
| 1:53.9
|
7枠13番 | コウギョウデジタル | 山本聡哉 | 55 |
| 1:54.0
|
6枠11番 | マムティ | 高松 | 55 |
| 1:54.1
|
6枠12番 | ブレーヴスキー | 木之前 | 55 |
| 1:54.2
|
8枠16番 | ボーラトウショウ | 南郷 | 55 |
| 1:54.8
|
1枠2番 | エイシンルンディー | 尾島 | 55 |
| 1:57.3
|
結果:-600円