逃げると思われていたコーリンベリーが出遅れる波乱の展開でスタートすると、各馬先行しながらもどの馬がハナに立つのか周りをうかがいながらの競馬に。
スタートが決まらなかったコパノリッキーがダートに入ってから一気に先頭に立つのかと思ったが、大外のアドマイヤロイヤルがハナに立ったところで隊列が決まる。コパノリッキーは2番手に控えたことで、道中はペースも落ち着き完全に先行馬有利の流れになる。アドマイヤロイヤル横山典弘は、奇策なのかそれともコパノリッキーのアシストだったのかはさておき、楽な展開で2番手追走ができたコパノリッキーは万全の態勢で道中を進める。
4コーナーでシルクフォーチュンが一気のまくりで先頭に並びかけて大波乱の雰囲気が漂ったものの、直線に入ると失速。結局直線に入るとコパノリッキーが外からアドマイヤロイヤルを交わすと、一気に後続を引き離す強い競馬。最後はさすがに後続に迫られはしたものの、半馬身差のセーフティーリードを保って余裕の勝利。力の違いを見せてフェブラリーS連覇を達成した。
2着には好位から抜けてきたインカンテーション。ここ2走は落鉄の影響だったということで、ここはきっちりと結果を残した。
3着にベストウォーリア。中団からの競馬で馬群も割って差してはきたが、やはり前が残る展開で最後はインカンテーションと同じ脚色になってしまった。
後方からはローマンレジェンドが最内、大外からはワイドバッハが追い込むも5、6着まで。カゼノコもマイルのスピードに対応できなかったか、出遅れの影響もあり8着と、追い込み勢には厳しい展開となった。
2枠4番 | コパノリッキー | 武豊 | 57 | ◎
| 1:36.3
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7枠14番 | インカンテーション | 内田 | 57 | △
| 1:36.4
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5枠10番 | ベストウォーリア | 戸崎 | 57 |
| 1:36.5
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4枠7番 | グレープブランデー | 北村宏 | 57 |
| 1:36.6
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1枠1番 | ローマンレジェンド | 岩田 | 57 | ○
| 1:36.6
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6枠11番 | ワイドバッハ | 蛯名 | 57 | ▲
| 1:36.6
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5枠9番 | サンビスタ | C.デムーロ | 55 |
| 1:36.7
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3枠5番 | カゼノコ | 浜中 | 57 |
| 1:36.8
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7枠13番 | ワンダーアキュート | ベリー | 57 |
| 1:36.8
|
1枠2番 | コーリンベリー | 松山 | 55 |
| 1:36.8
|
3枠6番 | ハッピースプリント | 吉原 | 57 | ×
| 1:36.9
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8枠16番 | アドマイヤロイヤル | 横山典 | 57 |
| 1:36.9
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8枠15番 | キョウワダッフィー | 福永 | 57 |
| 1:37.3
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4枠8番 | レッドアルヴィス | 勝浦 | 57 |
| 1:37.3
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2枠3番 | シルクフォーチュン | 江田照 | 57 |
| 1:37.4
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6枠12番 | サトノタイガー | 御神本 三浦 | 57 |
| 1:37.4
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結果:
馬連1570円的中 +1070円
重馬場の小倉大賞典。激しい先行争いになるかと思ったが、メイショウナルトがすんなりと逃げて、カレンブラックヒルも2番手追走。そしてマイネルミラノがハナを主張せず中団からという展開で、それほど前が激しくならない。
しかし、道中マイネルミラノが中団からじわじわと先団に取り付くと、カレンブラックヒルも動き出し、逃げるメイショウナルトを捕らえにかかり、ペースが落ち着かずに激しい流れに。
3コーナーですでにカレンブラックヒルが先頭に立ち、マイネルミラノが追いかけ、それを追って外からキャトルフィーユやレッドレイヴンも追い上げる展開に。
激しい展開で直線に向いたため前が失速するものかと思いきや、カレンブラックヒルがG1馬の実力を見せた。差しが届きにくい馬場も味方して、直線でマイネルミラノを振り切り後続を突き放す強い競馬で完勝。ハンデ58キロもものともせず、約11か月ぶりの勝利で重賞5勝目を挙げた。
2着には中団からうまく馬群を割って追い上げたコスモソーンパーク。さすがの重馬場巧者っぷりを見せた。
3着にはまさかのダコール。雨が苦手なはずのこの馬が見事な追い上げを見せた。
4着にキャトルフィーユ。最後は牡馬との力の差という感じで、前に付いて行けなかった。それでも4コーナーでカレンブラックヒルの仕掛けに付いて行きかけたあたりが、最近の充実っぷりを物語っている。
マイネルミラノは最後に失速して5着。
レッドレイヴンは4コーナーで上がっていったものの直線は伸びず8着。大外枠のせいで途中で脚を使い切ってしまったか。柴田善臣で大外枠ならこうなることは想定内ではあったが。
ラングレーは後方から追い込むも7着。やはり小回りコースで一気に突き抜けるような切れる脚は使えないのではないだろうか。
1着:カレンブラックヒル ○
2着:コスモソーンパーク ▲
3着:ダコール4着:キャトルフィーユ ◎
5着:マイネルミラノ
結果:
ワイド1430円的中 +930円
人気のファタモルガーナが好位から早めに動き、スタミナ勝負に持ち込むも、圧倒的に力が上だったのがフェイムゲーム。直線入り口ではリキサンステルスを落馬させてしまう斜行があったが、ほぼ最後方からラストスパートをかけると、持ち味の息の長い末脚で東京の長い直線を駆け抜けた。最後は突き抜けて2馬身差の完勝。長距離なら敵無しなのではないかと思わせるようなパフォーマンスでこのレース連覇達成、重賞4勝目を挙げた。
2着にはファタモルガーナ。瞬発力勝負で劣るであろうこの馬が4コーナーから早めに仕掛けたが、ここは相手が悪かったか。
3着には後方からカムフィー。ダンスインザダーク産駒でこの長距離レース、しかも軽ハンデ51キロという条件が整ったか、直線でじりじりと3着にまで追い上げた。
直線で早めに抜け出してファタモルガーナを追っていたステラウインドは最後にカムフィーに交わされて4着。この馬は前走もそうだったが、最後に止まってしまうあたりがどうも長距離向きとは思わないのだがどうだろうか。
日経新春杯3着のアドマイヤフライトは最後に失速して11着。こちらも距離が長かったのだろうか。
それにしても、なぜにこうも予想が当たるのか。いつこの先大崩れするのか怖くてしょうがない。
1着:フェイムゲーム ◎
2着:ファタモルガーナ ○
3着:カムフィー4着:ステラウインド
5着:ネオブラックダイヤ
結果:
ワイド400円的中 +100円
今週の結果
日曜東京9RヒヤシンスSこれを触れないわけにはいかないだろう。ゴールデンバローズがダート転向後3連勝。ここ2走ほどのインパクトはなかったかもしれないが、ダートではなかなか見られない直線一気。上がり3ハロンは35秒9で、単純比較はできないがフェブラリーSのワイドバッハが36秒0。走破タイム差が0秒5しかないうえでこの上がりタイムというのは立派。今後のさらなる成長次第ではかなりの大物になるのではないかと期待できる。