今年も宝塚記念は有力馬の回避が続いているが、その前哨戦の鳴尾記念もろくなメンバーがいない。
1番人気はスマートレイアーになるのだろうか。直線の短い内回りコースならエンジンのかかったころがゴールになりかねないが、それでもこのメンバーの弱さなら捨てられない。
同じように牝馬のデニムアンドルビーも、エンジンがかかったところでゴールになりそうなタイプ。それに開幕週の早い芝は合わないだろう。こちらは捨てる。
バンドワゴンはどうだろうか。この馬も開幕週の早い芝が合わなさそうな印象がある。ただ、同じようなことを言って、弟のスワーヴリチャードが前走高速上がり勝負に対応したので、兄も高速馬場に対応できてもおかしくない。新馬戦で33秒5の上がりを使っているので、ホワイトマズル産駒だからと侮っていたら痛い目に遭うかもしれない。
今さらだが警戒したいのはラストインパクト。この馬のこれまでの重賞勝ちは、平坦小倉高速馬場の小倉大賞典、開幕週京都の京都大賞典、開幕週中京の金鯱賞の3つ。最近はダートを使っていたが、軽い芝のほうが合うはず。開幕週の馬場で警戒しておきたい。
あとは大阪杯こそ力負けしたが、スズカデヴィアスは白富士S1着、金鯱賞3着ならこのメンバー相手に通用していい。
◎スズカデヴィアス 4
○ラストインパクト 1
▲スマートレイアー 8
△バンドワゴン 5
ワイド各100円 1-4 4-8 4-5 1-8自信度★☆☆☆☆
イスラボニータ、エアスピネル。日本馬の期待はこの2頭。と考えていたのだが、ふと思ってしまった。東京新聞杯で展開が向かなかったにせよプロディガルサン程度に負ける馬がトップクラスにいるマイル路線と、キタサンブラックという歴史に残る名馬が頂点にいる中長距離界。レベルが高いのは後者ではないだろうか。そんなキタサンブラックに0秒1差まで迫った馬が、マイル界に殴り込んでくるようならば、力の差がありすぎるのではないか。
本命はステファノス。大阪杯に照準を合わせていただろうだけに、調子落ちがありそうなのが不安ではあるが、3歳の時に富士Sを快勝しているのでこのコースの適性は問題なしだろう。
似たように中距離路線で走ってきたアンビシャスはペースが早くなるG1ではいつも差し届かないことから、マイル戦では追走に脚を使ってしまい持ち味の末脚が発揮できないと見てこちらは捨てる。去年のようなスローペースになってしまえば怖いが、ロゴタイプが逃げてヤングマンパワーやロジチャリスが追走すればある程度ペースは早くなるのではないか。逆に、マイル戦なのでペースが早くなって完璧に折り合ってすごい末脚を発揮してしまう可能性もなくはないが。
判断に困るのはレッドファルクス。京王杯SCは58キロを背負ってもあっさりと勝ってしまった。さらなる距離延長は、スウェプトオーヴァーボードだからと考えれば捨ててしまいたいのだが、レッドファルクスはこの産駒の常識を覆すような強さを見せているだけに、簡単に捨てられなくなった。
去年の覇者ロゴタイプも気にはなるが、去年の安田記念は過去10年を見ても例のないスローペース。前半3ハロンのほうが後半3ハロンより遅かったのは10年ぶりのことだった。それでいて、4、5ハロン目に12秒台のラップを刻んだように、途中からペースアップすることもなく、実質上がり3ハロンだけの先行馬超有利のペースだった。そんな展開に恵まれに恵まれた勝利だっただけに、評価するわけにはいかない。
他には、マイラーズC3、4着のヤングマンパワー、ブラックスピネルあたり。ヤングマンパワーは前走好位追走から早め抜け出しを狙う絶好の展開で差されたのだから、上位2頭との力の差を感じた。それならタニノギムレット産駒で東京と相性の良さそうなブラックスピネルのほうが怖い。前走は展開が向かず4着で、逆に東京新聞杯は展開がはまっての逃げ切り勝ち。正直言うと、実力を測れないので捨てる判断ができずにいるだけで、強気に狙いたい材料があるわけでもない。
サトノアラジンは後ろから直線一気の競馬しかできないあたりが、どうしてもG1だと馬券圏内に入れずもがいている原因なのかもしれない。前走は重馬場なので度外視するとしても、去年の安田記念4着も物足りなかった。
厄介なのはグレーターロンドン。出走してきたからにはそれなりの勝算があると見ていいのだろう。アクシデントがあったにも関わらずここで勝ち負けできればモーリスのあとを継げるだけの逸材。
香港はコンテントメントにモレイラが乗るなら要警戒。去年は最下位だったが馬体重マイナス21キロでは勝負にならなくて当たり前。香港での力を見る限りはビューティーオンリーのほうが上だとは思うが、モレイラが乗るということだけでこちらを押さえる。
1枠1番 | トーキングドラム | 石橋 | 58 |
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1枠2番 | ディサイファ | 四位 | 58 |
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2枠3番 | サンライズメジャー | 池添 | 58 |
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2枠4番 | アンビシャス | 横山典 | 58 |
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3枠5番 | コンテントメント | モレイラ | 58 | △
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3枠6番 | レッドファルクス | デムーロ | 58 | △
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4枠7番 | グレーターロンドン | 福永 | 58 | ☆
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4枠8番 | エアスピネル | 武 | 58 | ○
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5枠9番 | ロンギングダンサー | 横山和 | 58 |
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5枠10番 | クラレント | 岩田 | 58 |
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6枠11番 | ブラックスピネル | 松山 | 58 | △
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6枠12番 | ビューティーオンリー | パートン | 58 |
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7枠13番 | ロジチャリス | 内田 | 58 |
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7枠14番 | サトノアラジン | 川田 | 58 |
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7枠15番 | イスラボニータ | ルメール | 58 | ▲
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8枠16番 | ロゴタイプ | 田辺 | 58 |
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8枠17番 | ヤングマンパワー | 松岡 | 58 |
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8枠18番 | ステファノス | 戸崎 | 58 | ◎
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