実力馬3頭が実力を存分に発揮しての叩き合い。制したのはサートゥルナーリア。2着にヴェロックス。3着にダノンキングリー。アタマ、ハナ差の接戦で、4着には2馬身の差をつけ、3頭の力が抜けていることを強く印象付けたレースだった。
その中でも外から差し切ったサートゥルナーリアはこれで4戦4勝。今後のさらなる活躍が楽しみになるレースだった。ただ、3頭とも血統的には距離が延びるのがプラスとは思えない馬で、ダービーで同じようなパフォーマンスを期待していいのかどうか分からない。
4着のアドマイヤマーズは末脚では上位3頭に劣るだけに早めに動きたかったが、1枠1番で内に閉じ込められるレースとなってしまい、結局持ち味を出せないまま敗れてしまった。ただ距離が長そうだったここでも4着に来たことは評価したい。
シュヴァルツリーゼ、メイショウテンゲンの弥生賞上位組は、結局前走が重馬場と外差しに恵まれていただけで、実力不足だったか。今後雨なら狙えるかもしれないが。
ニシノデイジーは17着と大敗。これほど負ける馬ではないはずだが、結局G1では力不足なのかとも思える内容で、この先は狙いづらくなった。ただ、そうして人気を落とした時にこそ走りそうな馬なので、今後何度も狙って痛い目を遭いそう。
6枠12番 | サートゥルナーリア | ルメール | 57 | ◎
| 1:58.1
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4枠7番 | ヴェロックス | 川田 | 57 | ○
| 1:58.1
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2枠4番 | ダノンキングリー | 戸崎 | 57 | △
| 1:58.1
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1枠1番 | アドマイヤマーズ | デムーロ | 57 |
| 1:58.5
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3枠6番 | クラージュゲリエ | 横山典 | 57 |
| 1:58.7
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8枠16番 | タガノディアマンテ | 田辺 | 57 |
| 1:58.9
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6枠11番 | ラストドラフト | シュタルケ | 57 |
| 1:59.0
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8枠17番 | アドマイヤジャスタ | 岩田康 | 57 |
| 1:59.0
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7枠14番 | ダディーズマインド | 宮崎 | 57 |
| 1:59.2
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8枠18番 | ナイママ | 柴田大 | 57 |
| 1:59.3
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7枠13番 | ブレイキングドーン | 福永 | 57 |
| 1:59.3
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5枠10番 | シュヴァルツリーゼ | 石橋 | 57 |
| 1:59.7
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2枠3番 | ファンタジスト | 武 | 57 |
| 1:59.7
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1枠2番 | サトノルークス | 池添 | 57 | △
| 1:59.7
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5枠9番 | メイショウテンゲン | 三浦 | 57 |
| 1:59.7
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7枠15番 | クリノガウディー | 藤岡佑 | 57 |
| 2:00.0
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4枠8番 | ニシノデイジー | 勝浦 | 57 | ▲
| 2:00.1
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3枠5番 | ランスオブプラーナ | 松山 | 57 |
| 2:00.8
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結果:-300円
1番人気のウェスタールンドの末脚不発で4着。レース後に骨折が判明したので、これが敗因だったか。戦線離脱となってしまった。
勝ったのはアナザートゥルース。中山コースで好走してきたように、スタミナ勝負が得意なのだろうか。小回りで逃げ馬に楽に残られた前走の名古屋大賞典は3着に敗れたが、ペースが早くなった持久力勝負の今回は、その前走で敗れたグリムにリベンジを果たし、初のJRA重賞挑戦で重賞勝利を決めた。
2着にグリム。こちらは逆に前走と比べて少し厳しい展開になったか。それでもアナザートゥルースより1キロ重い斤量で僅差の2着と好走した実力は、今後も重賞戦線で活躍できるだろう。
最後にグリムに迫った3着にはロンドンタウン。前走に続いて完全に復調したと見てよさそうか。ただ、今回は前走よりメンバーが強かったか、着順は落としてしまった。
他に人気していたテーオーエナジーは大失速して12着。58キロが影響したのかもしれないが、マーチSに続いての大敗は不安。
ヒラボクラターシュは8着。後ろからの競馬で持ち味を出せなかったこともあると思うが、連闘に続いての中2週はさすがに使い過ぎではないか。リフレッシュして調子を戻してもらいたい。
1着:アナザートゥルース
2着:グリム ○
3着:ロンドンタウン ◎
4着:ウェスタールンド △
5着:ナムラアラシ
結果:
ワイド510円的中 +110円
ミヤジタイガが逃げて行く手を阻み、道中はニホンピロバロンが徹底的にマークし、ミヤジタイガがいつも通りスタミナが尽きて失速したところでシンキングダンサーとタイセイドリームが一気に外から襲い掛かる。オジュウチョウサンが徹底的にマークをされ続けるという、圧倒的1番人気の宿命というようなレース展開ながら、結局はその全てを薙ぎ払って絶対王者の実力を見せつけて今年も中山GJを制覇した。これまでにも数々の記録を打ち立ててきたオジュウチョウサンなので、その記録を更新したのは当然だが、今回の勝利で取り上げるべきは、JRA史上初の同一重賞4連覇だろう。これまで平地、障害含めて数えるほどしかいなかった同一重賞3連覇という記録を塗り替え、単独トップに立った。
そしてこれ以上にすごい記録と思えるのが、鞍上石神のJ・G1の7連勝。オジュウチョウサンが出走しなかった昨年の中山大障害の勝利もあり、オジュウチョウサン以上に記録を伸ばしているこちらも、今後破られることがあるのだろうかという大記録となった。
シンキングダンサーが2着。4コーナーでオジュウチョウサンを交わして外から先頭に立ったが、すぐに先頭を奪い返され、結局太刀打ちできなかった。
3着にはマイネルプロンプト。有力馬がオジュウチョウサンを倒しに行く中で、この馬は中団で脚を溜めて直線の追い込みで3着を手に入れた。いつも通りの差しに徹する競馬だったので、他の有力馬に比べれば楽なレース展開だったような印象で、あまり評価したいとは思わないが、中山大障害に続いての3着でコース適性の高さを見せた。
タイセイドリームは5着。これまで唯一馬券圏外だったのが2年前の中山GJだったので、それ以来の馬券圏外となった。距離が長いのか、このレースは苦手なのかもしれない。
レースの道中早い段階からオジュウチョウサンと競り合っていたニホンピロバロンは6着。果敢に勝負を挑みに行った結果か、屈腱炎を再発してこのレースで引退となってしまった。
昨年の中山大障害に続いてルペールノエルは7着。ニホンピロバロン、タイセイドリーム、アップトゥデイトと同じ9歳馬。障害の強豪が揃っていたこの世代だが、ニホンピロバロンに続いて他の馬にも引退が迫ってきているのかもしれない。
5枠5番 | オジュウチョウサン | 石神 | 63 | ◎
| 4:47.6
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3枠3番 | シンキングダンサー | 金子 | 63 |
| 4:48.0
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4枠4番 | マイネルプロンプト | 森一 | 63 | ○
| 4:49.1
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6枠6番 | ラピッドシップ | 北沢 | 63 |
| 4:49.2
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8枠10番 | タイセイドリーム | 平沢 | 63 | ▲
| 4:49.2
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1枠1番 | ニホンピロバロン | 白浜 | 63 | △
| 4:49.8
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7枠8番 | ルペールノエル | 高田 | 63 | △
| 4:51.0
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2枠2番 | ミヤジタイガ | 西谷 | 63 |
| 4:53.2
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8枠11番 | ヤマニンシルフ | 小坂 | 63 |
| 4:54.3
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6枠7番 | トーアツキヒカリ | 五十嵐 | 63 |
| 中止
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7枠9番 | シゲルボスザル | 植野 | 63 |
| 中止
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結果:-400円
さっぱり訳の分からないレースに。
勝ったのは逃げ切ったイベリス。基本的にはスローの前残りの形だったようなレース。
しかし、2、3、4着には後方から追い込んだカテドラル、トオヤリトセイト、ニシノカツナリ。特にカテドラルはスタートで出遅れて、直線半ばまで後方に。しかし最後の1ハロンほどだけで後方から一気の追い込みで2着に突っ込んで来た。これまで距離が長いところを使われていたので、距離が短くそのペースに付いて行くのに苦労したのかもしれないが、前の馬のスタミナが尽きたところで一気に追い上げた。
4着のニシノカツナリはそれに合わせるように外から追い込んだ。東京の未勝利で勝っているように、直線の長いコースが合うのだろうか。
3着にはトオヤリトセイト。血統、実績的にマイルは長いかと思っていたが、距離延長も問題なく対応してみせた。
人気のフォッサマグナは輸送で馬体が減りすぎたのか、マイナス14キロでの出走で16着と大敗。
さらにヴァルディゼールとヴァンドギャルドも伸びを欠き8、9着。ヴァルディゼールはレース前から不安ではあった時計勝負への対応が顕著になった。ヴァンドギャルドは毎日杯でも最後の最後にようやく突っ込んで来ての3着だったので、ここでは距離が短かったのかもしれない。
1着:イベリス
2着:カテドラル
3着:トオヤリトセイト
4着:ニシノカツナリ
5着:ユニコーンライオン
結果:-300円
オウンビリーヴがゲートから飛び出して負傷。3年前のブチコと同じような人気馬の除外で、実質3頭立てのようなレースに。
勝ったのはラーゴブルー。距離適性の分からない中央馬2頭を相手にしっかり勝って交流重賞のタイトルを手に入れた。
2着にアイアンテーラー。単騎の楽逃げの展開かと思ったが、最後はあっさり捕まってしまった。マイルは少し短かったのか、それともラーゴブルーが力をつけてきているのか。
3着にリエノテソーロ。川崎では強い馬だが、直線の長い船橋では距離のごまかしがきかないのかもしれない。
4着以下とは大差が付いて、明らかな力の差があった。
1着:ラーゴブルー △
2着:アイアンテーラー ◎
3着:リエノテソーロ ▲
4着:ベニアカリ
5着:ナムラアヴィ
結果:
三連複220円的中 返還200円 +120円
連闘で挑んだクルーガーは、最内をロスなく立ち回る完璧な立ち回りから直線入り口で先頭に立つ勢いを見せる。
しかし今回は相手が何枚も格上だった。クルーガーとは対照的に大外をぶん回しそのまま外から突き抜けたウィンクスが、33連勝、G1を25連勝という大記録を打ち立て、引退の花道を飾った。
クルーガーは2着。ウィンクスを倒す大番狂わせとはならなかったが、十分な存在感を見せた。