しかし、そんな横並びも一瞬のうちに終わってしまった。あっという間にそこからアーモンドアイが抜け出して、3馬身差の完勝。逃げるアエロリットの内側に1頭分だけ空いたスペースに軽々突っ込んで、そのまま突き抜けるというレースぶりは、今までの強さだけでなく立ち回りの上手さが加わり、さらにパワーアップしたアーモンドアイの姿を見られたように思う。
2着にダノンプレミアム。安田記念が不完全燃焼に終わったが、アーモンドアイ以外には勝てる力があることをここで示し、改めて強さを証明した。しかし直線でアエロリットを交わしてからは、その差を広げられず同じような脚色になってしまったことから、2000mは気持ち距離が長いのかもしれない。
逆に、そのダノンプレミアムに離されずに食らいついたアエロリットも見事で、2000mでも通用することを見せてくれた。
人気のサートゥルナーリア、ワグネリアンは折り合いを欠いての敗戦なので、まだその能力は見限れない。ただ、サートゥルナーリアはダービーに続いての敗戦で、東京では力を発揮できない可能性も考えておきたい。
そして、スワーヴリチャードはそんなサートゥルナーリアにも負けてしまい、今後狙えそうな条件がない。
4着にはユーキャンスマイル。2000mでこのメンバー相手に好走したのなら、2400mのJCはかなり期待したい。菊花賞3着の実績こそあるが、やはり左回りでこその馬か。
1枠2番 | アーモンドアイ | ルメール | 56 | ◎ | 1:56.2 |
5枠9番 | ダノンプレミアム | 川田 | 58 | ▲ | 1:56.7 |
3枠5番 | アエロリット | 戸崎 | 56 | 1:56.7 | |
3枠6番 | ユーキャンスマイル | 岩田康 | 58 | △ | 1:56.8 |
7枠14番 | ワグネリアン | 福永 | 58 | △ | 1:56.8 |
5枠10番 | サートゥルナーリア | スミヨン | 56 | ○ | 1:57.1 |
2枠4番 | スワーヴリチャード | 横山典 | 58 | △ | 1:57.1 |
8枠15番 | ウインブライト | 松岡 | 58 | 1:57.3 | |
2枠3番 | ケイアイノーテック | 幸 | 58 | 1:57.5 | |
4枠8番 | マカヒキ | 武 | 58 | 1:57.6 | |
6枠11番 | ゴーフォザサミット | 北村宏 | 58 | 1:57.7 | |
4枠7番 | スティッフェリオ | 丸山 | 58 | 1:57.9 | |
1枠1番 | カデナ | 藤岡佑 | 58 | 1:58.4 | |
8枠16番 | アルアイン | 北村友 | 58 | 1:58.7 | |
7枠13番 | ランフォザローゼス | デムーロ | 56 | 1:59.1 | |
6枠12番 | ドレッドノータス | 坂井 | 58 | 2:00.1 |
結果:馬連920円的中 +420円
3頭が抜けて、他は大きく離される結果に。その争いを制したのは、外から差し切ったダイアトニック。重賞でも通用する末脚だと示したと思うものの、外差し馬場でかなり外に持ち出したスミヨンの騎乗のおかげでもありそうなので、次も同じような脚が使えるかは疑問。
斤量差を考えると2着のモズアスコットも力は劣らないか。叩き良化型なので、次で安田記念を勝った頃の調子にまで仕上がってくるかどうか。
3着にはマイスタイル。ダービー卿CTに続く差す競馬が決まり、1400mでも結果を残した。切れる脚はないはずなので、時計のかかる馬場が向いただけだとは思うが、予想以上に距離には融通が利く。2000mで逃げるような馬なのだが、本質的には少し長く、短距離で差せるだけのスピードを持っているということだろう。
5着のグァンチャーレは時計の早い馬場のほうが合いそう。
トゥザクラウンは休み明けでも直線に入ると先頭を捕らえて突き放す勢いを見せた。ただ、そこから失速して6着。叩いて次に期待したい。
8枠17番 | ダイアトニック | スミヨン | 56 | △ | 1:21.3 |
5枠10番 | モズアスコット | 岩田康 | 57 | ○ | 1:21.3 |
4枠8番 | マイスタイル | 田中勝 | 56 | 1:21.3 | |
7枠14番 | タイムトリップ | 藤岡康 | 56 | ☆ | 1:21.9 |
4枠7番 | グァンチャーレ | 松岡 | 56 | ◎ | 1:21.9 |
5枠9番 | トゥザクラウン | 福永 | 56 | 1:21.9 | |
3枠5番 | キングハート | 菱田 | 56 | 1:21.9 | |
8枠18番 | セイウンコウセイ | 幸 | 57 | 1:22.0 | |
7枠15番 | スマートオーディン | 武 | 56 | 1:22.0 | |
3枠6番 | アマルフィコースト | 坂井 | 54 | 1:22.2 | |
2枠3番 | マルターズアポジー | 松若 | 56 | 1:22.4 | |
2枠4番 | カルヴァリオ | 黛 | 56 | 1:22.4 | |
7枠13番 | キャナルストリート | 浜中 | 54 | 1:22.4 | |
1枠2番 | ノーワン | 松山 | 52 | ▲ | 1:22.5 |
1枠1番 | ロードクエスト | シュタルケ | 57 | 1:22.7 | |
6枠11番 | イエローマリンバ | 北村友 | 54 | 1:22.9 | |
6枠12番 | ムーンクエイク | 藤岡佑 | 56 | 1:23.0 | |
8枠16番 | モーニン | 和田 | 57 | 1:23.2 |
結果:-500円
後方から直線一気の追い込みで、リアアメリアが圧倒的1番人気に応えた。まだ本気で追っていないような余裕のレースぶりで、相当なポテンシャルを秘めていそう。
2着には人気通りサンクテュエール。ゴール前ギリギリまで逃げるビッククインバイオを捕らえられなかったことからも、切れる脚はなさそうで、もう少し距離があってもいいのかもしれない。
3着にはスローペースが味方しての逃げ粘りでビッククインバイオ。直線に向いたところで突き放しにかかるスピードを見せたが、最後はわずかに失速。展開は向いたものの、単純に力不足。
1着:リアアメリア ◎
2着:サンクテュエール 〇
3着:ビッククインバイオ △
4着:ラインオブダンス ▲
5着:オータムレッド
結果:ワイド460円的中 +60円
日本馬が、オーストラリアG1を2週連続で制覇。先週のメールドグラースに続き、今週はコックスプレートをリスグラシューが制覇。直線がかなり短いトリッキーなコースでも、難なく外から差し切って、力の違いを見せてくれた。
2着には3歳で49.5キロという軽い斤量を味方に、早めに動いて粘りこんだキャステルヴェキオ。
実績のあるヨーロッパのマジックワンドは、使い詰めの影響もあったか、逃げたものの押し切れず4着だった。
もう1頭の日本馬、クルーガーは早々に脱落し13着と惨敗。どうやらノドの病気だったようだが、簡単な手術で早くも回復してきているらしく、引き続きオーストラリアで出走の可能性もあるらしいので、相性のいいオーストラリアでのさらなる挑戦に期待したい。
1着:リスグラシュー ◎
2着:キャステルヴェキオ △
3着:テアカウシャーク
4着:マジックワンド 〇
5着:ミスティックジャーニー
結果:ワイド430円的中 -70円