その2頭の間も、クロノジェネシスがキセキに6馬身の差をつける圧勝。重馬場の京都記念を完勝していたが、その時よりもさらに上がりのかかるタフな競馬で、ついにバゴ産駒の本領発揮となったのではないか。今になってみれば、クイーンCで33秒1の上がりで差し切ったのが信じられない。
2着のキセキは今回はスタートが決まらなかったが、しっかり折り合って2年連続の2着。不良馬場の菊花賞を制した雨の適性の高さを改めて示した。
3着のモズベッロ。この馬も重馬場で一度楽勝した実績があったとはいえ、天皇賞春で調子を完全に落としたと思っていたので驚きだった。
サートゥルナーリアは逆に雨に苦しんでの4着。この馬も4コーナーの手ごたえは良かったものの、直線で伸びを欠いたのは雨と距離が影響したのだろう。レース直前の雨がなければ、クロノジェネシスには及ばなくても2着はあったのではないか。
雨で先行馬には厳しい流れでも6着に健闘したのはラッキーライラック。4コーナーでクロノジェネシスとキセキが上がってきたところで、一緒に仕掛けて抵抗したレース内容は、負けたものの十分評価できるものだった。こちらも、直前の雨がなければ上位争いできただろう。
逆にこの雨でも16着と大敗したブラストワンピースは相変わらずよく分からない馬。万全の状態でレースをできれば強いと思うのだが。
もう1頭のシルクレーシング、グローリーヴェイズも17着と、揃って情けない競馬をした。こちらドバイ帰りで調子も戻っていなかったことと、雨も影響しただろう。
8枠16番 | クロノジェネシス | 北村友 | 56 | ○ | 2:13.5 |
7枠14番 | キセキ | 武 | 58 | ☆ | 2:14.5 |
6枠12番 | モズベッロ | 池添 | 58 | 2:15.3 | |
3枠5番 | サートゥルナーリア | ルメール | 58 | ◎ | 2:15.6 |
5枠10番 | メイショウテンゲン | 松山 | 58 | 2:15.6 | |
6枠11番 | ラッキーライラック | デムーロ | 56 | △ | 2:16.0 |
3枠6番 | トーセンスーリヤ | 横山和 | 58 | 2:16.3 | |
1枠1番 | トーセンカンビーナ | 浜中 | 58 | 2:16.4 | |
7枠13番 | ダンビュライト | 松若 | 58 | 2:16.6 | |
4枠8番 | レッドジェニアル | 酒井 | 58 | 2:16.7 | |
7枠15番 | スティッフェリオ | 幸 | 58 | 2:16.7 | |
8枠17番 | カデナ | 鮫島克 | 58 | 2:16.8 | |
4枠7番 | ワグネリアン | 福永 | 58 | 2:16.8 | |
5枠9番 | アドマイヤアルバ | 西村淳 | 58 | 2:17.6 | |
1枠2番 | ペルシアンナイト | 和田 | 58 | 2:18.0 | |
8枠18番 | ブラストワンピース | 川田 | 58 | ▲ | 2:18.0 |
2枠3番 | グローリーヴェイズ | レーン | 58 | △ | 2:18.8 |
2枠4番 | アフリカンゴールド | 藤井 | 58 | 2:21.8 |
結果:複勝370円的中 -230円
トラストのハナを叩いてプラチナアッシュが逃げたおかげでハイペースの差し決着に。トラストですら5着に粘るのが精一杯。
そんなトラストを見るように脚を溜めたフォワードカフェが直線で突き抜けて楽勝するかと思いきや、こちらも最後に力尽きて失速。
そこを捕らえたのがラヴアンドポップ。前走が1年9ヶ月ぶりの障害で競走中止に終わっていたが、そこからまさかの復活。2年前の阪神JSでアップトゥデイトと好勝負を演じた以来の重賞レースで、長期休養のブランクを感じさせない強さで復活勝利を決めた。
2着のフォワードカフェは厳しい展開でもよく粘り、着差はアタマ差で勝ち馬以上に強い競馬をした。障害の9戦全てで3着以内の安定感がある馬だが、そんな地味な馬というよりは重賞を簡単に勝てる力がありそうに見えた。
1着:ラヴアンドポップ
2着:フォワードカフェ ▲
3着:マンノグランプリ
4着:スプリングボックス
5着:トラスト ◎
結果:-500円