直線に向くと楽な手応えでベルカントが馬場のいい外に持ち出す一方、こちらも手応え良くホウライアキコが内から伸びてくる。さらには最内にラブリープラネットが突っ込んで3頭の叩き合いに。
最後はホウライアキコが抜け出し、ベルカントを交わし、さらに突き放して勝利。馬場の悪化した今回でも見事なレースで重賞制覇を決めた。和田騎手はこのレース連覇となった。
2着はベルカント。ハイペースで逃げて最後までしぶとく粘ったように、この馬も強い競馬をしたと言えるだろう。
3着には内から伸びたラブリープラネット。馬場の重い中京、そして重馬場の今回と、少し時計のかかる競馬で好走している分、今後パンパンの良馬場になった時にどうなのか、また見極める必要があるだろう。
2枠3番 | ホウライアキコ | 和田 | 54 | ○ | 1:08.8 |
7枠12番 | ベルカント | 武豊 | 54 | ◎ | 1:09.0 |
1枠1番 | ラブリープラネット | 福永 | 54 | ▲ | 1:09.0 |
2枠2番 | ダンツブロード | 藤懸 | 54 | 1:09.1 | |
3枠4番 | エイシンキサナドゥ | 松山 | 54 | △ | 1:09.4 |
結果:ワイド1160円的中 +560円
なんと予想に反して逃げたのはエクスペディション。ニューダイナスティも無理にはこれを交わしていかずスローペースでレースは進むと、直線でもエクスペディションがそのまま後続を突き放していく。
これに付いて行ったのは、内から伸びたコスモネモシン。気がつけばこの2頭が抜け出して、2頭の叩き合いに。
勝ったのはコスモネモシン。札幌記念で4着など、時計のかかる馬場なら牡馬相手でも好走していた馬なだけに、稍重の今回はこの馬にとって条件は合っていたか。それに加え、今年は休養明け3戦とも見せ場がなかったが、ようやく調子を取り戻したのだろう。3歳のフェアリーS以来となる3年半ぶりの重賞制覇を決めた。
2着はエクスペディション。まさかの逃げという策には驚いたが地力の差を見せて最後まで粘っての2着となった。
3着は後方から追い込んだファタモルガーナ。もう少し距離の長い、スタミナ勝負のほうが向いていると思っていたが、昨年の新潟で32秒台の上がりで差し切ったことがあるように、ディープインパクト産駒らしく切れる末脚も兼ね備えていた。
ダコールは4着。相変わらずいい末脚で突っ込んでは来るはものの、勝ち切れない内容が続いている。
ニューダイナスティは切れる脚を持っているタイプではないだけに、最後の瞬発力勝負では分が悪かったか、好位から直線で伸び切れず5着。
ブリッジクライムは9着。最後方から末脚に掛けたが、牡馬混合の重賞となると格下だったか。
トレイルブレイザーは最下位。体質が弱く、調子が悪いときは簡単に大敗する馬なだけに、毎回判断が難しい。秋に向けて体調を戻せればいいのだが。
3枠4番 | コスモネモシン | 松岡 | 52 | 1:58.9 | |
6枠9番 | エクスペディション | 浜中 | 57 | ◎ | 1:58.9 |
5枠8番 | ファタモルガーナ | 田辺 | 55 | 1:59.1 | |
3枠3番 | ダコール | 内田 | 56 | ○ | 1:59.2 |
6枠10番 | ニューダイナスティ | 戸崎 | 55 | × | 1:59.5 |
結果:-600円
マイネグレヴィルが淡々と逃げる中、ピオネロ、ハイアーーレートが好位から追走。不良馬場の究極に時計のかかる馬場で、向こう正面から腕が動き脱落していく馬がいる中でも、この3頭は好位から手応え良く進出。
さらに、後方待機のマイネルフロストとレッドリヴェールがまくって行くと、4コーナーではこの5頭の勝負に絞られ、後続とはかなり大きな差が付く形に。
直線に向くところで、レッドリヴェールが外に持ち出すと、いつも通り岩田のタックルでマイネルフロストが弾き飛ばされ失速。最初にこの馬が脱落。
その後、前の4頭の争いから抜け出して行ったのは、逃げてさらにしぶとく粘ったマイネグレヴィルと、外から伸びてきたレッドリヴェールの2頭。この2頭の叩き合いになる。
一度はレッドリヴェールが抜け出したかと思われたが、内でマイネグレヴィルもしぶとく差し返す。2頭の叩き合いを制したのはレッドリヴェール。小柄な馬でパワーのいる馬場は合わないかと思ったが問題なかった。
2着はマイネグレヴィル。この馬場でブライアンズタイム産駒のパワーが生きたか、他馬がどんどん脱落していく中、逃げたこの馬は最後まで粘り続けた。
3着はハイアーレート。4着にピオネロ、5着にマイネルフロストと人気どころが続いたものの、それぞれ7馬身差と、完全に最後は力尽きていた。
それもそうだろう。このレースの勝ちタイムは1分59秒7。2000mではなく1800mのレースでこのタイムというのだから驚き。勝ったレッドリヴェールは上がりが41秒3という前代未聞の時計の決着となった。
1枠1番 | レッドリヴェール | 岩田 | 54 | 1:59.7 | |
4枠6番 | マイネグレヴィル | 柴田大 | 54 | ◎ | 1:59.7 |
3枠4番 | ハイアーレート | 吉田豊 | 54 | △ | 2:00.9 |
2枠2番 | ピオネロ | 蛯名 | 54 | × | 2:02.0 |
6枠10番 | マイネルフロスト | 三浦 | 54 | ○ | 2:03.1 |
結果:ワイド1380円的中 +780円