ゴールドシップの後ろで脚を溜めると、ゴールドシップが動き出すところでオルフェーヴルがその外から一気に進出。4コーナーのその一気の加速を見たあたりで、誰もがオルフェーヴルの勝利を確信したのではないだろうか。直線入り口で早くも先頭に立ってからはオルフェーヴルの独壇場。後ろからは誰も付いてこれない。最後についた着差は8馬身。最後の最後までオルフェーヴルは圧倒的な力の差を見せつけた。クラシック3冠に加えて古馬G1を3勝。合計6つのG1タイトルを制したその末脚は、最後の最後まで色あせることはなかった。
2着にはそのオルフェーヴルのライバルとも言えるウインバリアシオンが入った。長期休養から復帰2戦目、この年末の大舞台で、またしてもオルフェーヴルの2着。オルフェーヴルへの最高の餞別になったのではないだろうか。
3着にゴールドシップ。オルフェーヴルが仕掛けたところで一気に置いて行かれてしまった。オルフェーヴルとの力の差を痛感する一戦となったが、それでも3着に来たように来年に期待できる内容ではあった。
他の有力どころでは、ルルーシュがハイペースで逃げたため先行馬は壊滅。唯一粘ったのはカレンミロティックの6着くらい。
その影響で、4着には後方待機のラブイズブーシェ、5着にもタマモベストプレイと、差し馬が続いた。
ヴェルデグリーンは後方から進んだものの10着と物足りない内容だった。もしかすると2500mは長いのかもしれない。
3枠6番 | オルフェーヴル | 池添 | 57 | ◎ | 2:32.3 |
2枠4番 | ウインバリアシオン | 岩田 | 57 | △ | 2:33.6 |
7枠14番 | ゴールドシップ | ムーア | 57 | ○ | 2:33.8 |
6枠11番 | ラブイズブーシェ | 武豊 | 57 | 2:34.2 | |
4枠7番 | タマモベストプレイ | 和田 | 55 | 2:34.3 | |
2枠3番 | カレンミロティック | 戸崎 | 57 | 2:34.3 | |
3枠5番 | デスペラード | 横山典 | 57 | △ | 2:34.3 |
7枠13番 | トゥザグローリー | ルメール | 57 | 2:34.7 | |
6枠12番 | テイエムイナズマ | M.デムーロ | 55 | 2:34.9 | |
1枠2番 | ヴェルデグリーン | 田辺 | 57 | △ | 2:34.9 |
5枠10番 | アドマイヤラクティ | ウィリアムズ | 57 | 2:35.3 | |
4枠8番 | ラブリーデイ | 蛯名 | 55 | 2:35.5 | |
8枠15番 | ナカヤマナイト | 柴田善 | 57 | 2:35.7 | |
8枠16番 | トーセンジョーダン | 内田 | 57 | 2:35.8 | |
1枠1番 | ダノンバラード | 川田 | 57 | △ | 2:37.0 |
5枠9番 | ルルーシュ | 福永 | 57 | 2:42.8 |
結果:ワイド350円的中 -150円
おとなしく有馬記念で1年を締めくくればいいものを、最後の最後によくもまあこんなひどい重賞を見せてくれたものだと、腹立たしい。
浜中がムーアのスタートダッシュにビビって抑えたせいで、逃げたリアルインパクトと2番手のガルボがそのまま行った行ったで終わってしまった。リアルインパクトは安田記念以来の久々の勝利。
3番手集団からは、さすがにタマモナイスプレイでは勝負にならず、クラレントがそのまま抜け出してきた。
そんなスローペースで馬群が固まったおかげで、ラトルスネーク、サンカルロ、サダムパテックと有力差し馬3頭がすべて直線どん詰まりで勝負にならず。そんな状態で3頭とも最後まで差のないところまで差してきているのはさすがというべきか。
ダイワマッジョーレは距離が短いことと、マイルCS以降に外傷を負った影響でもあったのではないだろうか。好位にいたものの伸びなかった。
5枠10番 | リアルインパクト | ムーア | 57 | 1:21.4 | |
7枠14番 | ガルボ | 岩田 | 57 | 1:21.4 | |
4枠7番 | クラレント | 川田 | 57 | 1:21.5 | |
3枠6番 | サンカルロ | 吉田豊 | 57 | △ | 1:21.8 |
1枠1番 | ラトルスネーク | バルザローナ | 57 | × | 1:21.8 |
5枠9番 | エピセアローム | 武豊 | 55 | 1:21.9 | |
2枠3番 | ダイワマッジョーレ | 蛯名 | 57 | ○ | 1:21.9 |
4枠8番 | サダムパテック | 和田 | 57 | ◎ | 1:21.9 |
7枠15番 | スギノエンデバー | 幸 | 57 | 1:21.9 | |
8枠16番 | コパノリチャード | 浜中 | 56 | ▲ | 1:22.0 |
1枠2番 | ニンジャ | ルメール | 57 | 1:22.1 | |
8枠18番 | マジンプロスパー | 福永 | 57 | 1:22.2 | |
8枠17番 | プリンセスメモリー | 後藤 | 55 | 1:22.2 | |
3枠5番 | テイエムオオタカ | 大野 | 57 | 1:22.4 | |
6枠11番 | ラインブラッド | 松田 | 57 | 1:22.5 | |
6枠12番 | ザッハトルテ | 松山 | 55 | 1:22.5 | |
2枠4番 | タマモナイスプレイ | 藤岡康 | 57 | 1:22.9 | |
7枠13番 | キングストリート | 小牧 | 57 | 1:26.2 |
結果:-500円
アポロマーべリックが逃げてそのまま8馬身差の圧勝。予想外の大差の決着となった。
2着争いは、エアペイシェンスが先に抜け出し、バアゼルリバーがそれを追うところに、さらに後ろからハッピーティアとメイショウブシドウが差してきて、結局ハッピーティアが2着に。牝馬でこの過酷なコースは厳しいのではないかと思っていたが、よく後方から追い込んで来た。
メイショウブシドウが3着。
バアゼルリバーは4着。昨年は中山GJ、中山大障害ともに2着だったにも関わらず、今年は6着、4着と物足りない成績が続いている。ズブい面があるのは分かっているが、今回は鞍上の乗り方にも少し敗因があったのではないかと思いたくなるような結果だった。
スプリングゲントは最初は先行争いに加わっており、期待してみていたものの終わってみれば11着で、とうとう引退。メルシーエイタイムは残念ながら落馬、競走中止となった。
1枠2番 | アポロマーベリック | 五十嵐 | 63 | 4:45.8 | |
3枠6番 | ハッピーティア | 平沢 | 61 | 4:47.1 | |
3枠5番 | メイショウブシドウ | 熊沢 | 63 | ○ | 4:47.3 |
2枠3番 | バアゼルリバー | 小坂 | 63 | ◎ | 4:47.3 |
5枠9番 | エアペイシェンス | 高田 | 63 | ☆ | 4:47.4 |
4枠7番 | セイエイ | 高野 | 63 | 4:47.8 | |
7枠13番 | サンレイデューク | 難波 | 63 | 4:48.6 | |
2枠4番 | テルバイク | 山本 | 63 | 4:48.7 | |
5枠10番 | メイショウヨウドウ | 西谷 | 63 | △ | 4:49.0 |
8枠15番 | スズカマジェスタ | 北沢 | 63 | 4:49.7 | |
6枠12番 | スプリングゲント | 白浜 | 63 | ▲ | 4:49.9 |
4枠8番 | テイエムブユウデン | 林 | 63 | 4:50.2 | |
7枠14番 | トーセンタイガー | 石神 | 63 | 4:51.0 | |
1枠1番 | コスモソユーズ | 江田勇 | 63 | △ | 4:52.1 |
8枠16番 | ゴールデンガッツ | 中村 | 63 | 4:52.6 | |
6枠11番 | メルシーエイタイム | 横山義 | 63 | 中止 |
結果:-600円
スローの直線の瞬発力勝負を制したのはワンアンドオンリー。前走東スポ杯で6着だったことから格下かと思っていたが、ここはきっちり外から差し切った。少し時計のかかる馬場、距離延長が向いたことはあるだろうが、それに加えてそれだけ今年の東スポ杯はレベルがそれだけ高かったということか。
結局、東スポ杯5着のサトノアラジンが、直線入り口で前が詰まり続けながら3着に来ているのだから、やはり東スポ杯組上位馬は今後も注意すべきだろう。
2着にはアズマシャトル。外から早めに先頭に立って抜け出したものの、勝ち馬にはあっさり交わされてしまった。
ディープインパクトの弟で注目のモンドシャルナは6着。ネオユニヴァース産駒なので切れ味勝負になると厳しいのかもしれない。
1枠1番 | ワンアンドオンリー | ルメール | 55 | 2:04.3 | |
6枠12番 | アズマシャトル | 松山 | 55 | ◎ | 2:04.5 |
2枠3番 | サトノアラジン | 戸崎 | 55 | 2:04.6 | |
3枠6番 | ミヤビジャスパー | 池添 | 55 | 2:04.6 | |
4枠7番 | タガノグランパ | 北村友 | 55 | 2:04.6 |
結果:-700円