その無茶苦茶な現実が待ち受けていた。負けるとすればこういう負け方しかありえないという、歴史的な大出遅れで15着、見事な負け方を見せたゴールドシップ。
そのせいで、レース自体もボロボロになった。超スローペースの前残り。それを制したのはラブリーデイ。以前は時計のかかる馬場は苦手だったこの馬だが、それも克服しての勝利。今年だけで重賞4勝の大躍進となった。
2着にはデニムアンドルビー。この馬の適性は本当にわからない。これだけスローのレースでどうして後方一気の追い込みが決まるのか。単に時計のかかる馬場が得意というだけで済ませたいところではあるが、それなら去年の有馬記念はどうして伸びなかったのかという話になるし、2年前のJCの2着もいったい何だったのか。
3着には内をロスなく回ったショウナンパンドラ。外からヌーヴォレコルトもよく伸びてきてはいたが、このあたりは枠順の差だろう。
久々のトーホウジャッカルは見せ場を作った。中団外からじりじりと脚を伸ばし、最後は4着にまで追い込んだ。この先、完調に戻れば秋のG1戦線で期待できる。
ディアデラマドレはスローの瞬発力勝負なら強いと思ったが、思いのほか伸びず。直線で前が狭くなる場面があったが、それも影響したのかもしれない。
ワンアンドオンリーはスローペースならこの程度の馬。ある程度ペースが流れないと勝負にならないだろう。
8枠16番 | ラブリーデイ | 川田 | 58 | 2:14.4 | |
3枠6番 | デニムアンドルビー | 浜中 | 56 | 2:14.4 | |
1枠1番 | ショウナンパンドラ | 池添 | 56 | 2:14.6 | |
7枠14番 | トーホウジャッカル | 酒井 | 58 | 2:14.7 | |
6枠11番 | ヌーヴォレコルト | 岩田 | 56 | 2:14.7 | |
4枠8番 | ディアデラマドレ | 藤岡康 | 56 | ◎ | 2:14.7 |
6枠12番 | レッドデイヴィス | 松若 | 58 | 2:14.8 | |
7枠13番 | ラキシス | ルメール | 56 | 2:14.8 | |
2枠3番 | ネオブラックダイヤ | 秋山 | 58 | 2:14.9 | |
5枠9番 | トウシンモンステラ | 和田 | 58 | 2:15.1 | |
4枠7番 | ワンアンドオンリー | デムーロ | 58 | ○ | 2:15.1 |
1枠2番 | トーセンスターダム | 武豊 | 58 | 2:15.2 | |
3枠5番 | カレンミロティック | 蛯名 | 58 | 2:15.4 | |
5枠10番 | オーシャンブルー | 松山 | 58 | 2:15.5 | |
8枠15番 | ゴールドシップ | 横山典 | 58 | ▲ | 2:15.6 |
2枠4番 | アドマイヤスピカ | 幸 | 58 | 2:15.7 |
結果:-400円
タマモプラネットがいつも通り後続を離した逃げに出るが、重賞の強豪相手に簡単には逃げ切れず、直線で後続に捕まってしまう。
その追い上げてきた後続から抜け出したのはオースミムーン。転厩初戦、休み明けも問題なし。久々でも変わらずの強さを見せた。
2着には好位から抜け出したウォンテッドが粘るところに、後方から一気に追い込んで来たタナトス。新馬戦を思い出すような、他馬を一斉に抜き去る末脚で一瞬のうちに2着にまで追い込んだ。
人気のエーシンホワイティはレース中に脚をぶつけたとのこと。飛越があまりうまくないことに不安があったが、重賞の1番人気の舞台でその不安が露呈してしまった。結果、直線での伸びを欠き9着。
1着:オースミムーン △
2着:タナトス
3着:ウォンテッド △
4着:オジュウチョウサン
5着:タマモプラネット ○
結果:-500円
断然の1番人気サンビスタが伸びを欠き、直線でトロワボヌールと並んだ位置から置き去りにされてしまう。
そのトロワボヌールは、逃げるサウンドガガを猛追。最後はきっちり差し切って、重賞2勝目を挙げた。
2着にサウンドガガ。サンビスタは3着。いつぞやのメーデイアのような絶対女王をイメージしてしまうが、ここ最近はワイルドフラッパーやサンビスタなど、少し安定感を欠くところがある。敗因は何なのかが分からないと、今後も予想しにくくなる。
メイショウマンボはスタートで出遅れ、そこから挽回して好位集団に取り付いて行くものの最後の直線で失速。ダート適性の問題もあるだろうが、最後は6着にまで後退してしまった。
1着:トロワボヌール ○
2着:サウンドガガ △
3着:サンビスタ ◎
4着:ピッチシフター △
5着:タッチデュール
結果:三連複570円的中 +70円