2017年09月12日

韓国競馬観戦記・前編

競馬場めぐりでの国内競馬観戦の残る競馬場があと1つなので、さっさとそれをクリアしてしまいたいところですが、ここで海外競馬観戦記の第2段です。

前回は2016年12月の香港国際競走&タイパ競馬(マカオ)観戦記でした。

そしてそこから9ヶ月。海外競馬観戦記の第2段は、韓国です。
しかし、第2回コリアカップ、コリアスプリントを見に行ってきました、というような、どこにでもある観戦記にはなっていません。
タイトルの通り、「韓国競馬観戦記」なのです。決して「韓国国際競走観戦記」ではないのです。


出発は9月7日の木曜。
コリアカップ、コリアスプリントは9月10日の日曜。出発があまりにも早すぎる?とは言っても、行き先はソウル。羽田空港発の深夜便で、仁川国際空港へ。いつも通りのLCC、ピーチのエアバスA320。
このソウルの空港、「インチョン」と読むらしいが、どうしても同じ漢字で阪神競馬場の最寄り駅の、「にがわ」が頭をよぎる。もしかしたら阪神競馬場に来てしまったのか・・・?

と、冗談はさておき、コリアカップ、コリアスプリントの開催されるソウルに、9月8日金曜の早朝に到着。入国審査もガラガラで、入出国どちらも人でいっぱいだった香港の時とは大違い。

しかし、なぜ2日前に韓国に入国しているのか。もちろん、2日前から開門ダッシュのために並ぶわけではない。そんなのやる人がいるのは日本ダービーか、iPhone発売の前くらいだろう。
ここで韓国の競馬開催を説明すると、毎週週末開催で、
ソウル競馬場:土曜、日曜
プサン・キョンナム競馬場:金曜、日曜
チェジュ競馬場:金曜、土曜
という、まるでJRAの3連休の3場開催のようなことが、毎週続いている。

ということで、今回は3日でこの3場を回ってしまうという超強行スケジュールを決行した。3日で3場なので、香港国際競走の前日にマカオ往復をした以上の強行スケジュールになる。それも、初の一人海外で。
ソウルとプサンは400キロ程度離れており、チェジュは離島なので、日本で言えば東京、名古屋、札幌の3場を3日間で回ってしまうようなもの。と言えば、馬鹿なスケジュールということが分かりやすいだろうか。
この3場を回るにあたって、日曜にソウル競馬場の国際競走を見ることを考えると、スケジュールは金曜プサン・キョンナム、土曜チェジュ、日曜ソウルの1択となる。


旅のほうに話を戻す。金曜早朝、仁川国際空港に4時40分頃に到着し、香港の反省を活かし両替レートが悪い空港では街中までの電車賃だけを目的とした最低限の1000円だけ両替。始発でソウル駅に移動して、駅ビルにある7時開店の非常にレートの良い銀行で両替。
ちなみに、仁川国際空港からの鉄道は種類が多い。ソウル駅への鉄道も普通と直通の2種類があるのだが、チケットの買い方も改札も値段も違う。さらに日本で言う新幹線のような、KTXも通っている。
今回は急ぐ必要も旅でもないし、直通は座席がいいだけでそれほど速くもないので一番安い普通列車で移動した。

さて、これでソウル駅に着いた。そこでまず向かう先は・・・
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カジノである。

香港に着くやいなやマカオのカジノに移動した時と全く同じことをやっている。
ただ今回は、人生初のカジノをしてみたかっただけのマカオの時とは違う。仁川国際空港には、セブンラックカジノというカジノ店のクーポンを置いたカウンターがある。クーポンはネットにも落ちていたりもするが、事前に調べたネットのクーポンよりも空港のクーポンのほうが額が大きい。
このクーポンを使ってカジノで勝てば、クーポンが現金化できてしまう。つまり、ノーリスクでカジノが楽しめるうえに、現金が手に入ってしまう。そんなことができるくらい、中国人富裕層が金を落としていくのだろう。普通は、クーポンという言葉に過敏に反応する自分のような人間が行く場所ではない。
セブンラックカジノはいくつかあるチェーンのカジノだが、ソウル駅から徒歩5分程のヒルトンホテルの中にもある。入ってみるとマカオと比べても格段に規模が小さいカジノでがっかりしたが、それでもマカオ同様競馬の前にまずカジノ勝負。

まずはスロットクーポン1万ウォン(約1000円)。まあスロットはチビチビ賭けて長い時間楽しめれば、最後は0になってもいいや、いざ勝負。すると・・・

当たりもカスリもせずに終わってしまった。その時間、約3分。
本当に一瞬でなくなってしまった。スロットを10回ほど回して、全く当たらず終わり。なんとも世知辛いカジノである。

気を取り直し、残るテーブルゲームクーポン3万ウォンの勝負に移る。
勝負したのは、サイコロの3つの目を当てるゲーム。その中でも、3つの合計が4から10か、11から17かの、いわゆる大小で勝負をすることに。
テーブルゲームならルーレットもあるが、ルーレットの赤黒や偶奇は00という例外の目が出ると両方ハズレになるため、当たる確率は単純計算で48.6%。今回選んだ大小は、例外の目はサイコロの「111」と「666」のゾロ目だけなので、当たる確率は単純計算で49.5%と、ルーレットを上回る。

大か小かの確率は計算上同じでも、その時々の偏りがあるもので、5回ほど後ろで観戦した後、流れを読んだつもりになり、ついに3万ウォンクーポンをテーブルの「大」のマスに置き、勝負。サイコロの回るわずかな時間をやけに長く感じつつも、ようやくストップしたその結果は・・・


当たった!!


3万ウォンクーポンが、同額のチップになって返ってくる。
「チョロいぜ韓国、3万ウォンありがとな、あばよ!」

ということをするような度胸はない、チキンハートの持ち主。これで勝ち逃げするのは何も言われないと分かっていてもディーラーや周りの客の目を気にしてしまう。

ということで、3万ウォンのうち1万ウォンを次のゲームで賭ける。チキンハート野郎は、「こいつリスクの少ない大小しか賭けないニダ」と思われたくない(思われない)ので、次は1の目のマスにチップを置く。3つのサイコロのうち、1つでも1の目が出れば当たり。ただし、ゾロ目があるため当たる確率は単純計算で42.1%まで下がる。
まあ、もともとタダで手に入れた金だし、0になるまで遊んでやるかな、という気持ちも出てきたなかでの次の出目は・・・


1のゾロ目?!


賭けた1万ウォンが3万ウォンになって返ってくる。これで合計5万ウォン。
おいおい、ギャンブル弱いのが自分のステータスだったはず。マカオでは320香港ドルをあっという間に0にしたのだぞ?と思いながらも、流れに身を任せて次のゲームで小の目に1万ウォンチップを置くと・・・


また当たった(笑)


手には6万ウォン。
ギャンブルはいつ止めるかが大事。どうする?と思いながらもう1ゲームしたところで、ついに連勝がストップ。ここですぐさまテーブルを離れることに。
ただ、マカオ以来久々のカジノなので、せっかくだしという気持ちでルーレットもやってみたが、奇数の目に賭けてハズレ。ここで潔く完全に撤収。いや、あわよくばを狙ってルーレットに手を出している時点で全然潔くない、欲にまみれた行動を朝の8時前からやっているのだが。
それでも、韓国到着後いきなり朝から4万ウォン、約3900円を手に入れ、気分よく今度こそ競馬場へ。

と言っても、ここはまだソウル。今日目指す場所はプサン。
なぜ最初からプサンに行かなかったかというと、LCCで安く早朝に韓国に着くという制約を考えると、ソウル便しかなかったから。その分ソウルからプサンへの電車賃もかかるが、韓国は電車賃がかなり安い。日本だと東京・京都の新幹線は1万円を超えるのに、ソウル・プサンのKTXは約5800円。
ということでKTXでプサンへ。KTXのソウル駅は、日本の新幹線ほどの本数はないが14番線まであり、KTXは18両編成。駅の収容力がかなりある。
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電車に乗ると車内はほぼ満員だったが、そこまで狭くもなく、2時間15分の乗車時間も苦にならない。ちなみに、韓国では徴兵制度があるが、このKTXで隣も後ろも迷彩服の兄ちゃんだったので若干ヒビりながらの移動になった。
プサン駅に着くと地下鉄に乗り換え、ハダン駅で下車。もちろん地下鉄も安く、1300ウォン。そこから出発しているシャトルバスに乗って移動する。事前に調べた通り、5番出口を出た目の前の道路に1台の観光バスが停まっていたので、運転手に「キョンマ(競馬)?」と聞くと、「乗れ」というようなジェスチャーをしてくれた。

このバス、日本の地方競馬場に行くシャトルバスでは考えられないような、きれいで豪華な内装をしている。そして本数も多く、時刻表がきちんとあるので時間の都合もつけられて安心。今回はソウル駅9時発のKTXに乗って、プサン駅着が11時15分。そこから地下鉄で移動しハダン駅に到着したのが11時50分過ぎで、12時発のバスに乗った。
乗って思ったのは韓国は車の運転が荒く、普通の街中で体感だが80キロくらい出ていた気がする。よく事故を起こさないなと思うような運転だった。
が、こんなバスの運転など序ノ口だったということを、翌日身をもって経験せられることになろうとは、この時は知る由もなかった。

バスは15分程でプサン・キョンナム競馬場に到着。ついに韓国競馬の開始となる。1レースが11時半だったので、カジノに行かなければ間に合っていたのだが、カジノで勝ったおかげでそんな後悔は微塵も感じない。
韓国の競馬場は周りや内馬場が公園になっており、「レッツランパーク」という名称がついている。スタンドには開業12周年というような幕も飾られており、入場ゲートからスタンドまでの間も遊具や馬のオブジェがあったりして少し遠い。
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入場料2000ウォンを払って内部へ。
家族連れでにぎわう公園、ピクニック気分で馬を見る空間、なんて雰囲気もあるのでは?日本の地方競馬の様子を想像して来たのは違うのか?なんて想像しながら、城壁を登りいよいよ敵の本丸、スタンド内部へ。するとそこは・・・
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安心してください。競馬場ですよ。(とにかく明るい安村のトーンで)

新聞で席取りをして、椅子に座ってオッズの表示されるモニターを眺める人達。
「よし、日本と何も変わらない競馬場だ!」(歓喜)
違うところといえば、新しくきれいな競馬場なので、意外にも馬券もマークシートが床や机の上にはほとんど散らばっておらず、そのあたりのマナーがいい。あと階段に座ってラジオを聞くオッサンもいない。いつも思うが、日本の競馬場に必ずいる、階段に陣取るオッサンは一体なぜあそこにいるのだろう。野球場内のレストランでテレビを見ながら試合を見ているオッサンとか。それだったら家でいいだろ。

話を戻す。
韓国は、家族連れでにぎわう雰囲気はむしろJRAより希薄で、日本の地方競馬的なイメージが強い。競馬を賭けの対象としか見ていないのか、近くでレースやパドックを見ようという人も少なく、スタンド内のオッズの見やすいところでモニターとにらめっこという人が圧倒的に多い。写真撮影なんかしている人は当然他にはおらず、カメラを持ち歩いて競馬場にいる自分が、想像とは逆方向で完全に浮いていた。とくに、韓国の前に行った競馬場が門別だったので、客の雰囲気の落差はかなり大きい。大魔神佐々木やパイオニア野茂のフォークと良い勝負の落差。
そして、特に大レースに思い入れがあるわけでもなさそうで、1レースから最終レースまで売り上げ額はあまり変動しないし、観客の数も変化しない。ほとんどの客は1レースの始まる前から競馬場に来ており、最終レースまで居続ける。なので、1レース開始2時間以上前からシャトルバスが走っている。大井ですら開門30分前だというのに。

また、他場開催も合わせて、とにかく全部参加するのが当たり前のような雰囲気。競馬場ごとのレース間隔はたいてい50分で、いつも2場開催なので合わせると25分に1レースがあり、25分に1回、歓声が上がる。いや、歓声というか、悲鳴というか、何を叫んでいるのか分からないのだが。

さて、本題の競馬だが、韓国の競馬はダートのみ。そして、日本人が一番戸惑うのはおそらく帽子だろう。1から10番枠までが、白、黄、赤、黒、青、緑、茶、桃、紫、水色、11番以降は水色と1の位の数字の色との縞模様。つまり11番なら水色と白、12番なら水色と黄の縞模様。1枠が白なのに、2枠でいきなり黄なのだから、初めて見たときは戸惑いしかない。居酒屋で最初はやっぱりサラダだなと思っていたら、次にお茶漬けが来たような感じ。ついでに、7枠が橙のようだが、かなり色がくすんでいてどっちかと言えば茶。予備知識無しだったので、最初見たときはヨーロッパと同じで勝負服ごとの帽子かと思ってしまった。

プサン・キョンナム競馬場は直線は400mほどあり、かなり広い。その割に差しは全く決まらず前残りだらけになる。しかも、騎手が下手なのか、4コーナーで常に外に膨れて、最後の直線はかなり内外に広がる。せいぜい12頭くらいのレースで、前が詰まる心配もないのにとにかく外に広がる。ここなら福永も安心。
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それ以外に、このプサン・キョンナム競馬場について特筆すべきはそのコース形態。基本的には短距離戦で、向こう正面からスタートして半周でゴールの形なのだが、1800m戦が面白く、日本でいう障害コースのような回り方をする。スタンド前の内側のコースからスタートして、4コーナーで外側のコースに出て再び直線にやってくる。しかも、1周目の内側のコースというのは、ターフビジョンの後ろ側に1、2コーナーがあるので、一度視界から消える。なんでこんな作りにしたのか、本当に謎なコース形態。こうすることのメリットと言えば、内回りからスタートして最後は外回りに出すため、スタート地点に戻ってくることがなく、レース中にゲートを移動させなくて良いことくらいか。
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あとは、レッツランパークと名乗るだけあって、内馬場に公園のような空間があるのだが、金曜ということもあってかほとんど人がいなかった。この内馬場が充実しているせいで、向こう正面のレースを肉眼で確認するのはほぼ不可能。スタンドの中からもあまり見えないというのはイマイチなところ。
そんな内馬場には、謎のイルミネーション地下空間もあった。
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さて、馬券のほうに話を移す。
韓国も、日本と同じで馬券の発売単位は100から。ギャンブル依存症を防ぐためとかの目的なのか分からないが、とにかく100からである。だが、馬券を買っているオッサン達を見ても、100単位で買っている人は見つけられなかった。
分かりにくく書いたが、何が言いたいかというと、韓国の通貨100ウォン、つまり日本円の約10円から買えてしまう。馬連5頭ボックスで100円。遊びとしてのコスパが良すぎる。絶対カイジは手を出さない。

馬券を買うには、あらかじめ有人窓口で現金をバウチャーに変えておき、バウチャーと投票用紙を順番に機械に突っ込めば買える。当たった馬券は、機械に突っ込めばバウチャーになるし、有人窓口に渡せば現金になる。面倒なことにバウチャーは現金化できないそうなので、バウチャーを手元に残して終わらないように毎日調整が必要だった。
ちなみに、窓口のおばちゃんは毎回丁寧に何かしゃべってくれるが、もちろん韓国語なので何を言っているかさっぱりわからない。「いらっしゃいませ」、「投票券をお受け取りください」、「画面に物が触れていませんか?」的な定型句だったのだろう。
ただ、一度だけ何か質問されたが、「分からないよ」というようなジェスチャーをすると、おばちゃんも、「まあいいや」的な感じだった。スーパーで1903円とかの支払いの時に2000円を出したら、3円ありますか?と聞かれるようなものだと思っておいた。競馬場なのだから肝心なのは金だ。

馬券勝負は、到着後の3レースからスタート。
この韓国の競馬では目標にしていたことがある。それは、万馬券を取るということ。
「なんと壮大な目標、日本でもなかなか達成できないのに、それを海外で!」
というわけではない。数字のトリックと言うべきだろうか。
万馬券と言っても万円馬券ではない。万ウォン馬券、つまり千円馬券。「海外で万馬券を取った」と言いたいがためだけの目標である。

簡単そうに見える。しかし、海外の競馬なんて予想材料も少ないし、プラス収支になんてなるわけがないという気持ちと、この最小賭け金100ウォンのおかげで、数百ウォン単位の賭け金での多点買いという、日本ではできない遊び方を楽しんでしまう。こうなると結局、日本と同じ100倍近い配当を当てなければいけなくなる。100円を1000円にするのはそれなりにできるが、10円を1000円にするのは、日本で100円を1万円にするのと同じ難易度になってしまう。

とは言っても、韓国競馬の公式ホームページで、木曜に出る出馬表を印刷して行ったため、ハングルで全く分からない新聞を解読する必要はなく、それなりに予想材料があるなかで万馬券を目指せるのは微かながらも光が見えてくる。
そして、万馬券を意識して、途中からはオッズとにらめっこしながら買い目ごとに払い戻し額が1万ウォンを超えるように賭け金を調整する方法を取る。これなら、例えば8倍の馬券を1300ウォン買えばいいわけだし、50倍なら200ウォンでいい。色々な券種を買うとややこしくなるので、券種は馬連に絞る。

ただ、ここに面倒なことがあった。韓国はおそらく現地での発売がほとんどで、先に書いたように他場開催も合わせてとにかく全部参加する雰囲気なので、まずオッズが表示されるのは他場の前レースが終わってから。つまりレース開始20分程前からしか表示されない。
さらに、他の人たちは、当然前のレースが終わってから予想を始めて賭けるので、レース前20分程で売上額が100倍程に増え、オッズがそこで大変動する。

そうして韓国競馬の状況を少しずつ理解しながら迎えた7レース、ついに歓喜の時が。なかなかの穴馬券で、馬連を的中させる。その配当は51.9倍。
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これは来たぞ!、と思いながら馬券を見直すと・・・
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100ウォンしか買ってない・・・。

ということで、馬券を当てはしたものの目標達成はならず。この先最終10レースまで勝負をしたが、万馬券は取れず、翌日以降にお預けになった。

ちなみに競馬場内での食事は、言葉を発する必要のないコンビニにしようかと思ったが、唯一英語表記のメニューが外に掲示されていたフードコートに行って、チゲ鍋的な物を食べた。韓国のフードコートは、ソウル駅でも朝にビビンパを食べたが、どの店の料理を注文するにしても入口でまず注文、支払い。そこで受付番号をもらって、それぞれの店のカウンターに番号が表示されるのを待って料理を受け取る、日本の銀行と同じ形式になっている。

帰りはたくさんあるシャトルバスのどれに乗ればいいか分からなかったが、運転手に「ハダン?」と聞いて頷いてくれたものに乗った。渋滞で45分かかったがハダン駅に着き、地下鉄でプサン駅に戻る。そして、おそらく日本人が宿泊するのに最も安心できるであろうホテルに泊まった。
そのホテルの名は、東横イン。
まさか人生初の東横インがプサンになろうとは思ってもいなかった。
ホテルで安心したのは、韓国ではテレビのチャンネルが異常に多く、その中にはNHK WORLDもあるので、ホテル内でテレビを見てくつろげるのはありがたかった。


さて、この超濃密な内容が、まだ1日目。
続く2日目の目的は、チェジュ競馬場。

プサンからチェジュは、過密スケジュールを攻め抜くのであれば夜行フェリーという手もあるが、前日が深夜便の飛行機で入国しているため、珍しく体調を考慮して、朝10時発というかなり平凡な時間帯で、しかも他に寄り道もしないおとなしいスケジュール。
この日は競馬しかしないということで、普段の過密スケジュールからすると休憩のようなもの。タッチデュールのレースが中2週なら楽なローテーションと思うようなもの。

プサン駅から地下鉄の乗り換えを2回挟んで、金海国際空港に行き、韓国国内線の飛行機で済州国際空港へ。到着は11時10分。
久々にLCCではないちゃんとした飛行機に乗ったが、別に奮発したわけではなく、韓国国内線はLCCとほとんど料金が変わらず8000円程度だったから。鉄道だけでなく、韓国は交通料金が非常に安い。
そんなことで気分良く久々にちゃんとした飛行機に乗り、機内ではタダで飲めるジュースも楽しむ貧乏人根性をむき出しにしていたのだが、さすがは韓国国内線。乗客マナーの悪さが半端ない。シートベルト着用サインを無視して歩き回る人がいるのには驚いた。
韓国は地下鉄でもそういった交通マナーの悪さは気になった。電車内で電話は当たり前。もっと驚いたのは、イヤフォンなしに普通にスマホから音を出して動画再生をしている人がいたこと。

話を戻す。
済州国際空港到着後、チェジュ競馬場へのアクセスは、バスで市外バスターミナルに向かいバスを乗り換えて競馬場に向かう方法があるらしい。しかし、ハングル文字で書かれたバスの表示は読めないから乗るバスが分からず途方に暮れるだろうし、仮にちゃんとバスに乗れたとしても時間がかかることから、奮発して人生初の1人タクシーに。と言っても、やはり交通料金は安いから選んだ方法で、タクシーは約16キロの距離ながら13500ウォン、1300円程度だった。

さて、このタクシー。韓国の車の運転が荒いことはプサンのバスの時にちらっと書いたが、このタクシーこそが一番の問題児だった。思い出せるだけでも列挙すると、
・道が開けばエンジン全開
・市内でも時速100キロ超え
・信号が赤から青に変わる前に動き出すのは当然
・なんなら赤の間にも行ってしまう
・前に車がいるとサイドミラーに映るように煽る
・車の隙間を縫って車線を好き勝手移動して追い越し
・ウインカーは出さない
・隙あらば交差点の右左折は信号無視
・左折、右折専用レーンを使って直進で追い越し
・車が来なければ対向車線を爆走しての追い越し
・赤信号回避のためにガソリンスタンドをすり抜け
・ハザードランプの使い方は「間に入れてもらってありがとう」ではなく「今から突っ込むから道開けろ!」
といったところ。市内で体験できる壮絶アトラクション。
最後のものが一番強烈に記憶に残っており、明らかに赤信号に変わるタイミングで交差点に突っ込む時に、ハザードランプを出して80キロで突っ込み、急ブレーキで左折して行った。
運転手の問題なのか思ったが、そうではなく周りもタクシーであれば同じような運転をしているし、帰りのタクシーも同じような運転だった。とにかく、タクシーは危険である。が、それ以上に楽しくて仕方なかった。

運転が荒いおかげで、思っていたより早く競馬場に着くことができた。乗車時間は20分ほど。チェジュ競馬場に着いたのは11時50分。ここからついに2日目の競馬がスタートする。


さて、長くなったのでこのあたりでいったん区切りを。前編を終了して、続きは韓国競馬観戦記・後編で。
posted by ナイト at 16:48| Comment(0) | 競馬観戦記 | 更新情報をチェックする
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