2着にもサンデーレーシングのリリーノーブル。こちらもこの2戦と変わらない末脚を見せたが、ここは勝ち馬が強かった。
3着にはマウレア。ここ2走同様に立ち回りの上手さが見えた。強烈な末脚はないが競馬巧者な印象を受けた。
4着のトーセンブレスは新馬で見せたようなものすごい末脚を繰り出したが、位置取りが後ろすぎた。マウレアとは違い後方待機で直線一気のような雑な競馬しかできないようだと、今後苦しむことになりそう。ただ末脚はトップクラスの馬というのはここでも示せた。
ソシアルクラブは期待ほどの末脚を発揮できなかった。新馬は強かったものの相手が強くなると通用しないのかもしれない。今後も血統的に過剰人気しそうなのであまり信用できない。
6枠11番 | ラッキーライラック | 石橋 | 54 | ▲ | 1:34.3 |
4枠7番 | リリーノーブル | 川田 | 54 | △ | 1:34.4 |
2枠4番 | マウレア | 戸崎 | 54 | 1:34.5 | |
4枠8番 | トーセンブレス | 柴田善 | 54 | △ | 1:34.9 |
8枠16番 | モルトアレグロ | 吉田隼 | 54 | 1:35.0 | |
1枠2番 | ラテュロス | 北村友 | 54 | 1:35.2 | |
2枠3番 | グリエルマ | 小牧 | 54 | 1:35.2 | |
6枠12番 | ソシアルクラブ | 福永 | 54 | △ | 1:35.3 |
8枠18番 | ロックディスタウン | ルメール | 54 | ◎ | 1:35.4 |
3枠6番 | マドモアゼル | 松田 | 54 | 1:35.5 | |
7枠14番 | ノーブルアース | 鮫島良 | 54 | 1:35.5 | |
7枠13番 | トーセンアンバー | 横山和 | 54 | 1:35.6 | |
8枠17番 | コーディエライト | 和田 | 54 | ○ | 1:35.8 |
1枠1番 | サヤカチャン | 松岡 | 54 | 1:35.8 | |
5枠9番 | レグルドール | 高倉 | 54 | 1:36.0 | |
5枠10番 | ハイヒール | 藤岡佑 | 54 | 1:36.0 | |
3枠5番 | ラスエモーショネス | 幸 | 54 | 1:36.2 | |
7枠15番 | ナディア | 四位 | 54 | 1:36.5 |
結果:-500円
中山1200ダートらしく、思い切ってハナを奪った馬はロスなく内を回るおかげで直線で粘るが、中途半端に先行した馬は先行争いで脚を使ってしまっており、逃げ馬を捕らえるほどの脚はなく、最後は切れる脚の使える差し馬が一気に襲いかかる展開に。そして、スタートが芝なので外枠有利の定石通りに差してきたのは外の2頭。
勝ったのは3歳馬ディオスコリダー。カネヒキリ産駒ながらも1200m専門で使われてきていた通りに、この距離のスペシャリストなのかもしれない。2着にはスノードラゴン。9歳でも未だに、芝ダート不問の末脚は健在。この2頭の8枠決着となった。
3着にブルドッグボス。これだけ走れるのになぜ地方に移籍したのだろうか。むしろ中央にいた時より強くなっているような気がするほど。これが浦和リーディング、小久保厩舎の実力なのだろうか。
同じ追い込みで期待していたニットウスバルは5着。枠が外ならこの馬が差して来ていたかもしれないし、まだ見限るのは早計か。
逃げたドラゴンゲートは4着。中途半端な競馬をせず、ハナを奪いきってしまえばなかなかしぶとい馬なのだろう。
人気だったブルミラコロは前走不良馬場で勝っただけで、重馬場巧者なのだろう。良馬場のここでは10着と大敗。
1着:ディオスコリダー
2着:スノードラゴン
3着:ブルドッグボス ○
4着:ドラゴンゲート
5着:ニットウスバル ◎
結果:-400円
3、4コーナーから早めに外から上がっていったメートルダールが直線でも長く脚を使い、逃げるロードヴァンドールを捕らえて重賞初制覇。ゼンノロブロイ産駒らしく、平坦新潟から坂のある中京に変わってその真価を発揮した。
2着にはミッキーロケット。やはり距離が短いようで、メートルダールが外から上がってきたのを見て同じように仕掛けていくものの全く反応せず。しかしメートルダールに交わされてからのラスト100mあたりでようやくエンジンがかかり、最後は末脚を伸ばして来た。最後まで脚色は劣らなかっただけに、2400mあたりがベストだろう。
逆にメートルダールを追うように上がっていったマウントロブソンは直線半ばで失速して6着。スプリングSを勝った頃から印象は変わらず、そこまで長く脚を使うタイプではなさそうだし、距離も2000mはギリギリではないか。
逃げて粘ったロードヴァンドールは3着。金鯱賞2着の実績もあり、このコースは得意なのだろう。
こんなローカルのハンデG3でまさかの上位3頭が予想の順番通りとなった。今年3回目、通算39回目。
1着:メートルダール ◎
2着:ミッキーロケット ○
3着:ロードヴァンドール ▲
4着:ショウナンバッハ
5着:マキシマムドパリ
結果:ワイド1640円的中 +1240円
基本的には馬場がいいので内枠先行馬有利なシャティン。それに加えてスローペースで楽な逃げに持ち込めたタイムワープが完勝。2着にはワーザーが中団から追い込み香港馬のワンツー。日本馬の3連覇とはならなかった。
期待のネオリアリズムは折り合いを欠いて直線で失速。ワーザーには春のクイーンエリザベス2世Cで勝ったものの、あの時はモレイラの神騎乗のおかげでもあった。今回は同じモレイラでも制御しきれなかった。
ステファノスは去年の3着に続いて今年は4着と、安定感は抜群だが、同じような位置から2着に追い込んだワーザーとは力の差と認めるしかないだろう。
スマートレイアーは2番手から進むも5着。展開は味方してもこの結果は単純に力不足だろう。さすがに牡馬相手では厳しかった。
レーティング1位のドーヴィルは11着。ヨーロッパの馬なので香港は馬場適性がなかったか。
1着:タイムワープ △
2着:ワーザー ◎
3着:ネオリアリズム ○
4着:ステファノス ▲
5着:スマートレイアー
結果:ワイド520円的中 +120円
香港マイルも逃げ切り勝ち。前哨戦では負けていたビューティージェネレーションが制した。
2着はレーティング最下位のウエスタンエクスプレスが入り大波乱。
3着になんとか人気の一角ヘレンパラゴンが入ったが、去年の覇者ビューティーオンリーは差し届かず7着に沈んだ。香港は夏が休みなので秋から新シーズンとなるが、今シーズンは結果が残せておらず昨シーズンの成績に引きずられてはいけなかった。
やはりマイルは香港勢が上位を独占。香港以外ではランカスターボンバーの5着が最先着だった。
サトノアラジンは引退レースで11着と、有終の美を飾れず。後方からのレースはいつも通りで、今回は4コーナーでものすごいまくりを見せたが、もしそれで好勝負ができるような馬ならもっと活躍してこれただろう。直線ではすでに力を使い果たしてしまっていた。
1着:ビューティージェネレーション
2着:ウエスタンエクスプレス
3着:ヘレンパラゴン ○
4着:シーズンズブルーム △
5着:ランカスターボンバー ▲
結果:-400円
スプリント戦はもちろん香港の上位独占。出遅れたレッツゴードンキの6着が香港以外では最先着。ただ、香港の強豪相手にスタートからハナを切ったワンスインナムーンの積極さは、結果はブービーでも評価したい。
勝ったのはミスタースタニング。充実している今期、3連勝で一気にスプリント界の頂点に上り詰めた。
2着がディービーピン、3着がブリザードと、2強のもう1頭ラッキーバブルズを抑え込んだ。
1着:ミスタースタニング ◎
2着:ディービーピン
3着:ブリザード
4着:ラッキーバブルズ ○
5着:アメージングキッス ▲
結果:-400円
引退レースのハイランドリールが、その世界で活躍してきた強さを見せつけ、有終の美を飾った。
2番手追走から早めに動いて逃げ馬と2頭で後続に差を付けて行く。直線では後続が差を縮めてきて、タリスマニックとトーセンバジルに並びかけられてしまい、そのまま失速するのかと思われた。しかしハイランドリールはそこから再加速。並びかけて来た2頭を一瞬で置き去りにする、まさに逃げて差す競馬で完勝。去年サトノクラウンに負けたのが信じられないような強さを見せて、2年ぶりに香港ヴァーズを制覇した。
2着もヨーロッパのタリスマニック。
3着にはトーセンバジル。京都大賞典ほどではないが好位からの競馬で、これが板に付けば今後も安定して長距離戦線での活躍が期待できそう。
期待されたキセキはスローペースの流れの中、スタートが悪く最後方待機。向こう正面あたりから徐々に位置取りを上げて行ったものの、直線での脚は残っておらず9着に沈んだ。ただ、レース後に跛行していたようで、力負けではないようなので、しっかり調子を戻してもらって、来年以降の活躍を見たい。
やはり香港ヴァーズは他のレースと違って、地元香港勢は全く通用せず、最先着はゴールドマウントの5着。
1着:ハイランドリール ◎
2着:タリスマニック ▲
3着:トーセンバジル △
4着:ケミカルチャージ
5着:ゴールドマウント
結果:馬連420円的中 -80円