2019年01月01日

ハッピーバレー競馬(香港)観戦記

年末の締めくくりとしてロイヤルターフクラブ競馬の観戦記を投稿したのですが、2018年の海外競馬観戦はそれだけではありませんでした。
年明け早々の更新も、昨日に続いての海外競馬観戦記。タイトルの通り、香港にあるハッピーバレー競馬観戦記です。

香港国際競走&タイパ競馬(マカオ)観戦記に書いたように、香港国際競走は2016年に見に行きましたが、香港には国際競走が開催されるシャティン競馬場と、もう1つハッピーバレー競馬場があります。
水曜日のナイターがハッピーバレー、日曜の昼間がシャティンというのが基本の開催スケジュールです。年に数回イレギュラーな開催日もあるようですが、基本的にはハッピーバレー競馬場に行くには、水曜日に行かなければいけないのです。
今回は11月23日の勤労感謝の日が金曜日にあることを利用して、水、木曜と休暇を取って、長い連休にして行ってきました。
1年前のこの週の開催では、Japan Nightというイベントがあり、一番搾りや日本酒、たこ焼きなど日本でよく見かける食事が屋台で出店していたようで、この週を狙って1年近く前から計画していました。
すると、今年はこの週どころか、3週間にわたってこのイベントが開催されており、行った日が最終週でした。
この週に毎年開催するというのは、日本のジャパンカップの週ということと関係があるのかもしれません。

さて、前置きはこの程度にして、観戦記に入りたいと思います。


11月21日の香港、ハッピーバレー競馬観戦のために、11月20日の深夜便で香港へ行くことに。
直前になって、20日には東京都内での出張が入り、スーツ、革靴で外出する必要が出て非常に困ったものの、旅行用のリュックサックに普通の服やスニーカーを入れて出張し、出張が終わって羽田空港に到着後、トイレで普通の服やスニーカーに着替えて出発することに。脱いだスーツや革靴、仕事の資料などは出張用のビジネスバッグに詰め込んで、空港の荷物預かり所で保管してもらうことに。
こうして、出張に行った流れでそのまま羽田空港から香港入りに成功。いつも通り安さを重視し、エアバスA320の狭い座席を我慢してLCC、香港エクスプレスを2016年に香港から帰った時ぶりに利用。朝4時頃には香港に到着。

香港国際空港は2年前にも利用したが、店は多いものの24時間営業の店が少なく、ちょっとした食事にも困る。そんな空港も徐々に改善されつつあるようで、色々と工事が進んでいた。ただそのおかげで、2年前の初めての海外旅行の時に、最初に海外で入った店である思い出のマクドナルドも工事中で、2年ぶりの香港国際空港のマクドナルド訪問は失敗に終わる。

今回は、セブンイレブンでパンを買って食べ、その後に移動。早さ重視なら電車がいいものの、かなり安く行けるバスで中心部へ。ハッピーバレー競馬はナイター開催。1レース開始まで12時間以上あるのだから、急ぐことはない。
バスに乗るのに少しだけ抵抗があるとすれば、香港はICカードの普及率が世界トップレベルらしく、現金でバスに乗るとお釣りが出ない。かといって、ICカードを作るとデポジットを取られて、その返却の時に手数料が掛かる。
事前に計算した結果、今回の旅行のスケジュールなら、現金払いでお釣りをもらえないとしても、手数料を払ってICカードを作るほうが損だということで全て現金払いにした。香港はあらゆるところでICカードが使えるので、今後も何度も行く予定があればICカードを作ろうと思うのだが、そこまで香港に行く予定はないので作らなかった。

バスでまずは黄大仙という寺に行くために、空港で3000円を両替して195HKDを手にし、18HKDのバスに20HKD払って乗車。2HKDはバス会社にくれてやることにした。
その後は地下鉄を使って夜景で有名なビクトリアピークに昼間に登って景色を楽しみ、さらに有名なエッグタルトや小籠包を食べたり、レートのいい両替店で日本円を両替したり、特に意味もなく九龍と香港島をフェリーで往復してみたりと、2年ぶりの香港の街をぶらぶら。物価は日本と変わらないような香港だが、この九龍と香港島を結ぶフェリーは片道が2~3HKD、30~45円程度で乗れるので、海の上から香港の街も見ることができるし、移動手段としても安いしで素晴らしい。ただ、フェリー乗り場は当然海岸にあるので市街地からは少し距離があるので、歩くのが面倒ではあるが。

こうして特に休憩を挟むこともなく、いつも通りの貧乏人根性で、せっかくの海外なので行けるところは行く、というスタンスで朝4時過ぎの香港到着から全力で歩き回り・・・

体力消費しすぎた。

そりゃ深夜便でろくに眠れていない身体のまま、街をぶらついていたらそうなるわ。
ということで、15時にホテルにチェックインしてしばし休憩。
ハッピーバレー競馬場は、香港島の銅鑼湾駅から歩いて20分程度なので、その駅の近くのホテルを予約しておいた。
休憩がてら、公式HPの出馬表を見てハッピーバレーの競馬予想をしつつ、ある程度予想を終えたところで再び街へ。

まだ競馬開催まで時間はあるものの、この時は明確な目的があってホテルを出て競馬場の方向に向かっていた。その目的こそが、これ。

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最初に空港で入りそびれたマクドナルドである。2年前の香港、今年9月のタイに続いて、海外で3度目となる安心のマクドナルドにチェックイン。
今回マクドナルドを目指していたのには理由があった。なんでも香港のマクドナルドの、「チージーシャンピニョンアンガスバーガー」というものがめちゃくちゃ美味いという評判をネットで見ていたので、是非食べてみたいと思っていた。
朝に空港で食べられなかった、待望の香港のマクドナルドでこの「チージーシャンピニョンアンガスバーガー」を注文。このブログで食レポをする気は全くないのだが、パンのもっちりふわふわ感、肉のジューシーさが日本のマクドナルドとは明らかに違って、かなり美味いハンバーガーだった。

そしてこのマクドナルド、ハッピーバレー競馬場に近いことから、周りを見渡すと、やっぱりいる。新聞を広げてレースの予想をしているオッサン達。
この日本と変わらない姿にホッと一安心。やっぱりどこの国も競馬オヤジの行動は同じようなものだ。日本でも、今は潰れてしまったが船橋競馬場の横のマクドナルドはこんな感じだったなあと思い出す。

しばらくマクドナルドで休憩していたら、気がつけばオッサン達がいなくなっていた。1レースの発走が19時20分、その2時間前が開門時間ということで、17時すぎにはオッサン達は出て行ったようだった。どの土地に行っても、競馬場周辺の現地のオッサンナビは本当に心強い。
オッサンナビを信用して競馬場に向かうことに。


ハッピーバレー競馬場は、場所としてはかなり市街地の賑やかな所の近くにあるのだが、いざ歩くとなると少し面倒。というのも、入場ゲートが最終コーナー付近にあって、駅から競馬場に歩いて行くと1コーナーあたりに着くので、ぐるっと競馬場の外側を最終コーナーあたりまで歩かなければならない。トラムという路面電車を使えば市街地から入場口の前まで直行できるものの、いつも通りそういう細かいところをケチって歩いたため、馬が走る前に第0レースに参加したような気分だった。

そうやって競馬場に到着。入場料は10HKD。だいたい145円くらいなので日本と変わらない程度。

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券売機がなく、ここもICカードで入場している人ばかりだったのでどうしようかと思ったが、よく見ると日本の地方競馬場にあるのと同じコインゲートで、10HKD硬貨を投入すれば通れるものだった。
両替の機械はなかったので、バスと同じように釣りはもらえない方式かと思ったが、近くにたくさんいる係員がどうやら小銭を持って準備しているようで、20HKD札を出すと何も言っていないのにすぐに両替してくれた。ICカードはあるくせに、現金の両替は超アナログ。


競馬場に入ってみると、市街地の賑やかな所の近くにあるおかげで、周りは高層ビルに囲まれているという珍しい立地にあることに気がつく。そして、スタンドがやたらと細長く、ゴール板を過ぎて1コーナーの途中あたりまでずっとスタンドが続いているのが見える。
また、都会ということもあって、ターフビジョンはかなり大型の新しいものが設置されていた。やはりというべきか、これは日本の競馬場にも納められている、日本企業の製品。

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賑やかな街の中で、1レースのスタートは19時20分、最終レースが22時55分と、かなり遅い時間に設定されていることもあり、ここでの競馬は街の夜のイベントとしての盛り上がりを見せていた。競馬場には、どこにでもいるオッサン達は当然のようにいるので置いといて、その他にも仕事終わりのスーツ姿のグループや、カップル、欧米から来た旅行客のような白人の若者集団もたくさんいて、アルコール片手に競馬を楽しんでいるという、これまでに知っている競馬場のイメージとはかなり違うものだった。こうなると、競馬好きのオッサン達は肩身が狭いだろう。
香港に、日本のネットの掲示板と同じようなものがあれば、
「ハッピーバレーなんてのはにわかの集まる場所。シャティンこそが至高。」
みたいな書き込みがされていてもおかしくない。
そして最初に書いたとおり、この日はJapan Nightということで、ステージなども用意されていた。最近は大井競馬場がこういう雰囲気に近づいているものの、それ以上に若者の数が目立つ競馬場だった。

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観戦エリアとしては、前回のタイのロイヤルターフクラブ競馬場と同じように入場料によって入ることのできるスペースが区切られており、入場料の10HKDだけを払って入った場合は、最終コーナーからゴール前50m付近までしか立ち入ることはできない。そのゴール前50m付近にはパドックがあるので、つまりパドックを境界にその奥のゴール側には入ることができないということ。たいていの競馬場は、コースがあり、スタンドを挟んで反対側にパドックがあるものの、ここハッピーバレーはコース、パドック、スタンドの3つが順に隣接しており、パドックを挟んで一般エリアと高級エリアに分けられていた。

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一般エリアと言っても、スタンドの中は有料レストランやら会員フロアが入り組んでいるようで、立ち入り自由なフロアは、1階、2階、6階の3つだけに制限されている。1階や2階は1本の通路と馬券売り場があるだけで、かなり狭い。見た目はかなり豪華なのだが、香港らしく高さのある建物で、階層を重ねて床面積を広げてはいるものの、敷地面積はそれほど広くなかった。6階はフードコートのようになっており、1、2階に比べると少しスペースに余裕はあるし、スタンドの外がベランダのようになっておりそこからレースも見ることができる。
市街地の近くなので、密集した香港の街のイメージの通り、スタンドだけでなくスタンド前の観戦スペースも狭い。直線自体は300m以上あるのでそれほど短くないが、コースとスタンドの距離が狭く、そこにステージや屋台やらが出ているのでかなり狭く感じる。
6階から眺めた写真を見れば、コースとスタンドの間の狭さを感じられる。スタンドには屋台やらステージやらが並んでおり、ラチ沿いには人がぎっしり。競馬場を見渡すというよりは、見下ろすという表現がしっくりくるような、ほぼ真下を向いて最後の直線を見ることになる。

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狭いと言っても、いざ競馬が始まってみればそれほど混んでいるとは感じず、椅子も探せば座れそうかというくらいだったのだが、この日は運悪く途中でスコールのような大雨が降ってきたせいで、全員がスタンド内に退避する時間帯が続き、その間はスタンド内に人が密集しており辛かった。
平日のナイターで狭いと感じるくらいだから、香港国際競走のようなビッグレースはハッピーバレーで開催せずに、シャティン開催になっているのだろう。

競馬場のコースについて触れていく。特徴的なのは右回りのおにぎり型の三角形コース。さっきから4コーナーではなく最終コーナーと書いているのはそのためで、4コーナーは無い。
また、シャティン競馬場は中国本土側にあるので平地だが、ハッピーバレー競馬場は本土とは離れた香港島側にあるため、100万ドルの夜景のイメージのように、海のすぐそばに山があって高低差が激しい土地にある。そのため、1コーナーあたりに急な上り坂のあるタフなコースになっており、1200mのレースでもシャティン競馬場より1秒近く時計が遅くなる。
コースは芝だけで、内馬場はサッカー場やらスポーツ施設が入っているので、狭い土地を最大限に活用していた。
コース幅の狭い競馬場なので、フルゲートは12頭と少ない。これも、香港国際競走が開催できない要因だろう。

そんなハッピーバレー競馬場の1レース目。香港はタイと違って、公式HPが非常に充実している。レース情報は日本以上に充実しているので、事前に万全の予想をすることができる。12頭立てと少ないこともあり、これならタイの時のように外しまくることもないだろうと楽観的に考え、あらかじめ日本でしておいた予想に従って複勝1点買いをすることに。海外に来た時は、その競馬場で馬券を当てることを目標にしているものの、1レース目くらいは穴狙いにしようと思い、事前に予想していた3頭の中から、最も人気の無かった6番人気の馬を選んで複勝を購入。最低単位の20HKDの1点買い。

その複勝が、いきなり当たった。

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万全の予想をしてきた甲斐があった。と、いきなりの的中で調子に乗る日本人の姿。馬券を当てる、の目標はいきなり1レース目にしてクリア。これが3.2倍と、複勝にしてはなかなかの好配当。

ただ、かなり嬉しいことに違いないものの、海外に行けば毎回馬券的中に苦しみ続けた経験しかなかったので、こうあっさり目標をクリアしてしまうと、逆にここからどうするかと迷ってしまった。大学生が2ヶ月の長い夏休みをもらって、やることがなく時間をもてあましてしまう感覚。
そこで、せっかくなので海外でしかできないことをやろうと思い、2レース目からは日本ではできないことに挑戦した。
4連複を当てる。これを次の目標にした。

当たればかなりの払い戻しが期待できる。と言っても、ホテルでカギのデポジット代を取られたおかげで、タイに続いて手持ちの香港ドルの現金がなかったので、細々と2点買いか3点買いで4連複的中を目指すことに。
複数点買いなら最低単位は10HKDになるので、2点買いか3点買いでも20HKDや30HKDしか使わずにすむ。
日本には無い券種なので、どうやって予想すればいいのか分からなかったものの、2点か3点にまとめるなら買い方は単純。3頭軸相手2頭、3頭軸相手3頭、2頭軸相手3頭。このどれかになるように買えば良い。3頭軸とかいう言葉は当然初耳だが、言葉の使い方としては間違ってはいないはず。

ということで、2レースから4連複に挑戦。しかしこれまでにできなかった経験なので、4連複を買うこと自体が楽しく、それだけで十分満足してしまった。それに、どうせ当たらないだろうと思っていたので、途中からは最低単位10HKDの2点買い、20HKDしか買わなくなってしまった。
そんな中途半端な気分で馬券を買っていたので、当然ながら7レースまで終わっても当たらなかった。ただそれでも、2点買いにも関わらず、1、2、4、5着の惜しい結果があったので、外れはしたもののなかなか楽しむことができた。

そして最終8レース。せっかくなので、もう1つの日本には無い券種を買うことに。
4連単だ。
さすがに買ったことが無い券種を買いたいからと言って、4連単2点買いなんて全く当たりを放棄したような買い方はしない。それだと今年の天皇賞秋でアクションスターを買うのと同じくらいの当たり放棄になってしまう。
香港では券種によって最低賭け金が違い、基本は複数点買いなら10HKDで、例えば4連複なら10HKDの2点買いの20HKDが最低単位だった。しかし4連単の場合、合計金額が24HKD以上であれば1HKD単位で賭けることができる。つまり、4連複も4連単も3点買いなら10HKD単位で30HKD必要だが、4連単は24点買いならそれより安い24HKDで買えてしまう。

ということで、頭を悩ませながら買ったフォーメーションがこちら。

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見事な4連単24点買いである。
1、2着は2頭の裏表で2点、それに3、4着は4頭の裏表ボックス12点を繋げた24点。
この馬券を、窓口のおばちゃんに渡す。すると一度機械にはじかれてしまい、何がダメなのかおばちゃんでは対処ができず、馬券をちゃんと分かっていそうなおっちゃんも登場。現地の職員5人くらいが頭を悩ませていたが、どうやら日本のマークシートで言うところの、「三連単軸1頭」か「三連単軸2頭」かみたいな所のマークが間違っていたようだった。
最初は、この24点買いの買い目自体がおかしいのではと職員のおっちゃんに言われたものの、何も間違っていなかった。きれいに24点買いなので、1HKD単位で馬券が買えたのだ。無事解決して馬券が買えた後は、そのおっちゃんに「勉強になりました」と言われた。「多点買いの点数なら、高校数学Aの確率の単元を勉強しなさい」なんて答えるわけはない。赤いマークシートを使いこなす日本人にしてみれば、こんな買い方は慣れっこだろう。
ハッピーバレー競馬場の観客は観光客や仕事帰りのビジネスマンが多いため、おそらくだが競馬にあまり詳しくない人が多く、単勝や複勝を買う人ばかりで、四連単、しかもこんなフォーメーションのような買い方をする人が少ないのではないか。そのため職員も四連単はなじみが薄く、ぱっと見て分からなかったのだろう。

そんなこんなで、見事に24HKDでの24点買いを決めたことで、ある種の達成感、満足感を得ることができた。
もちろん、馬券は外れた。


終わってみれば、馬券成績は1レースの複勝が当たっただけで、あとは全部外れ。収支は120HKD、約1700円のマイナスだった。ただ、何より4連複、4連単を買うという楽しみ方ができただけで満足だった。
ちなみに、最初に書いたJapan Nightのイベントや屋台については、わざわざ香港に来て一番搾りを飲む気も起きず、普通に競馬を楽しんだだけだった。
そう考えると、別にこの日を選んでくる必要もなかったのかもしれない。と、終わってからちょっと後悔した。ハッピーバレー競馬場に行くなら、12月の香港国際競走の前の水曜にある、「インターナショナル・ジョッキーズ・チャンピオンシップ」の日に行くのがベストのような気がした。


レースが全て終わると23時。日本ではあり得ない遅い時間まで競馬を楽しんだおかげで、あとはホテルに帰って寝るだけだった。
翌日は、昼前10時台という、かなり早い時間の飛行機に乗って香港を発った。

ハッピーバレー競馬(香港)観戦記は、この「香港を発った」というところまでで終了にする。
要するに、帰国したとは言っていない。
さて、この後いったいどこに向かったのか・・・。
posted by ナイト at 13:13| Comment(0) | 競馬観戦記 | 更新情報をチェックする
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