南部杯に続いての古馬撃破で、これで早くもジーワン4勝目。芝であればオルフェーヴル、ジェンティルドンナ、アーモンドアイのように3冠+秋の古馬G1という形で3歳でジーワン4勝という馬はこれまでにいたものの、3歳でダートジーワン4勝は、カネヒキリなどの記録を超える最速記録。このペースならコパノリッキーのジーワン11勝も楽々と越えてしまうのではと期待できるが、これだけのレベルの馬なら海外挑戦も視野に入ってくるだろうから、ジーワンの勝利数以上に価値のある記録を打ち立ててもらいたい。
そして2着のウェスタールンドも日本記録を打ち立てた。ダート1800m以上のレースでの歴代最速上がりタイム、34秒4で追い込んで来た。最後方ポツンから内ラチ沿いを回ったという、上がりタイムを出すための大きなアドバンテージがあったとは言え、それでもダート、しかも良馬場で34秒4は信じられない。道中は最後方ポツンで、全く勝負にならないと思っていた馬が、1頭だけまさにワープしたかのような末脚で追い込んで来た。しかもオメガパフューム、サンライズノヴァ、ノンコノユメらの人気追い込み馬が追い込みきれず5着以下という前残りのレース展開の中で、1頭だけ桁違いの末脚を見せた。シリウスSの2着も同じようなポツンからのレースで2着だったが、あれは不良馬場のおかげと思っていたら大間違いだった。良馬場のダートでも変わらないものすごい末脚を見せた。
3着にはサンライズソア。まさかの好位に控える競馬だったがそこからでも最後はしっかり伸びてきた。かつては大崩れしたり、単騎で逃げられれば強いと言われていたこの馬だが、気性面が成長してきたのか、堅実さが身についてきたように思う。ただ、今日のレース展開であれば思い切って逃げた方が勝負になったのではないか。
その逃げで粘ったのはアンジュデジール。前走の大外枠に続いて今回は最内と極端な枠順になったが、実力的には劣ると思うものの単騎逃げで有利な展開に持ち込み4着と健闘した。
ケイティブレイブは11着と、こちらは展開とかの問題ではなく、真面目に走っていないのだろう。馬体重プラス10キロということでJBCクラシックで仕上げすぎて今回は少し緩めていたのかもしれない。
2枠2番 | ルヴァンスレーヴ | デムーロ | 56 | ◎ | 1:50.1 |
7枠12番 | ウェスタールンド | 藤岡佑 | 57 | 1:50.5 | |
5枠9番 | サンライズソア | モレイラ | 57 | ▲ | 1:50.5 |
1枠1番 | アンジュデジール | 横山典 | 55 | 1:50.7 | |
6枠11番 | オメガパフューム | C.デムーロ | 56 | △ | 1:51.1 |
4枠7番 | サンライズノヴァ | 戸崎 | 57 | 1:51.2 | |
3枠5番 | ノンコノユメ | 内田 | 57 | 1:51.2 | |
7枠13番 | ミツバ | 松山 | 57 | 1:51.2 | |
8枠14番 | ヒラボクラターシュ | 四位 | 56 | 1:51.3 | |
4枠6番 | アスカノロマン | 太宰 | 57 | 1:51.5 | |
5枠8番 | ケイティブレイブ | 福永 | 57 | ○ | 1:51.5 |
6枠10番 | センチュリオン | 吉田隼 | 57 | 1:51.7 | |
8枠15番 | インカンテーション | 三浦 | 57 | 1:51.8 | |
3枠4番 | アポロケンタッキー | 小牧 | 57 | 1:51.8 | |
2枠3番 | パヴェル | グティエレス | 57 | 1:51.8 |
結果:ワイド320円的中 -80円
4連覇を目指すアルバートが回避という残念な形となり、またしてもJRA重賞4連覇の新記録は成し遂げられず、まるで得体の知れない力が働いているかのよう。
そんなレースを制したのはリッジマン。長距離レースで好走を続けていたが、ハンデ52キロに恵まれた面が大きいと思っていたものの、今回は別定の56キロでも完勝だった。スウェプトオーヴァーボード産駒ながらステイヤーという謎な存在だが、生半可なステイヤーでは無く本当に強いステイヤーだった。
2着にはアドマイヤエイカン。札幌2歳S以来の重賞制覇の期待が掛かっていたものの、最後は失速してしまった。これまでの戦績を見ても、距離が延びれば延びるほどいいというタイプではないかもしれない。ある程度スピード勝負でも通用するのではないか。
3着にモンドインテロ。3600mのレースなのに、3コーナーから手が動いてそれでも反応が鈍く、後続に飲み込まれるかと思ったら直線で盛り返して最後はアドマイヤエイカンに猛追しての3着。相当なスタミナがありそうで、この馬もかなりのステイヤーっぷりを見せた。
7枠11番 | リッジマン | 蛯名 | 56 | 3:45.2 | |
7枠12番 | アドマイヤエイカン | 田辺 | 56 | ▲ | 3:45.6 |
3枠3番 | モンドインテロ | ビュイック | 56 | ◎ | 3:45.6 |
5枠8番 | マサハヤダイヤ | 大野 | 56 | 3:45.9 | |
8枠14番 | アルター | 石川 | 56 | 3:46.0 | |
5枠7番 | ララエクラテール | 戸崎 | 56 | △ | 3:46.3 |
3枠4番 | コウキチョウサン | 北村宏 | 56 | 3:46.4 | |
8枠13番 | メドウラーク | 丸田 | 56 | 3:46.4 | |
6枠10番 | マイネルミラノ | 柴田大 | 56 | 3:46.8 | |
6枠9番 | ネイチャーレット | 野中 | 56 | 3:47.2 | |
2枠2番 | ヴォージュ | 丸山 | 56 | △ | 3:47.6 |
4枠6番 | カレンラストショー | 内田 | 56 | 3:47.7 | |
4枠5番 | トウシンモンステラ | 三浦 | 56 | 3:49.3 | |
取消 |
結果:ワイド430円的中 +130円
3馬身差の圧勝。かつての善戦マンだったエアウィンザーの姿はどこに行ったのか。勢いに乗って4連勝で重賞初勝利を決めた。しかもG3にしてはそれなりにメンバーが揃ったと思える中で、これだけの完勝。良血馬の才能がようやく開花したか。今回の勝ち方を見ればさらに強い相手とも十分に戦って行けそうな気がする。
2着にはマウントゴールド。開幕週で高速馬場、先行馬有利の馬場状態を活かしての2着だろう。小倉記念も高速馬場で3着に来ていたし、時計勝負には強いのかもしれない。
3着にステイフーリッシュ。古馬相手にどこまでやれるかと期待していたが、重賞で勝ち負けできるレベルはないか。メンバー的には来週の中日新聞杯に出ていればトップレベルだったような気もするが。
ダンビュライトは天皇賞秋の放馬の影響もあったか、プラス14キロと余裕残しの状態だったか。それでも4着なのだからさすがにG3レベルの力はある。
人気のレイエンダはスタートで出遅れ、前残りの高速馬場もこの馬には不向きで伸びを欠き6着だった。
1着:エアウィンザー ▲
2着:マウントゴールド
3着:ステイフーリッシュ △
4着:ダンビュライト ○
5着:マイネルフロスト
結果:-400円