ノーワンは12番人気と波乱を起こし、鞍上坂井も初重賞制覇。先行してなかなか勝てていなかったが、前走同様に脚を溜めたことでゴール前は切れる脚を見せた。
プールヴィルは阪神JF5着の実績通り、ここでは力が上だったか。
3、4、5着には1400mで実績のある馬が入った。一方、オープン勝ちのあるアウィルアウェイは、これまでのような差す競馬ではなく2番手追走の積極的な競馬で最後は失速して7着。稍重馬場で先行するという、これまでと違ってスタミナの必要な競馬では、持ち味の切れる脚を活かせなかった。
2番人気のキュールエサクラはスタートが悪く後ろからの競馬になってしまい、11着だった。
1枠1番 | ノーワン | 坂井 | 54 | 1:22.0(同着) | |
3枠6番 | プールヴィル | 秋山 | 54 | ○ | 1:22.0(同着) |
7枠15番 | ジュランビル | 松若 | 54 | △ | 1:22.1 |
5枠10番 | イベリス | 浜中 | 54 | △ | 1:22.1 |
5枠9番 | メイショウケイメイ | 古川 | 54 | △ | 1:22.2 |
4枠7番 | ラミエル | 鮫島克 | 54 | 1:22.3 | |
3枠5番 | アウィルアウェイ | 石橋 | 54 | ◎ | 1:22.3 |
2枠4番 | アズマヘリテージ | 岡田 | 54 | 1:22.4 | |
4枠8番 | エイティーンガール | 池添 | 54 | 1:22.6 | |
6枠11番 | ホウオウカトリーヌ | 大野 | 54 | 1:22.7 | |
6枠12番 | キュールエサクラ | 藤岡佑 | 54 | ▲ | 1:22.8 |
2枠3番 | キュールエミヤビ | 酒井 | 54 | 1:22.9 | |
7枠14番 | ウォーターエデン | 国分恭 | 54 | 1:22.9 | |
1枠2番 | アスタールビー | 小牧 | 54 | 1:23.1 | |
8枠17番 | レッドアネモス | 岩田康 | 54 | 1:23.3 | |
8枠18番 | ラブミーファイン | 川須 | 54 | 1:23.5 | |
8枠16番 | ココフィーユ | 藤井 | 54 | 1:23.5 | |
7枠13番 | ウィンターリリー | 菱田 | 54 | 1:24.4 |
結果:-500円
ダノンプレミアムの復活。ダービー以来のレースでさすがに厳しいかと思っていたが、強豪が揃ったこの舞台でも、直線でいとも簡単に逃げるタニノフランケルを捕えて先頭に立つと、後ろにいたエアウィンザーとの差をあっという間に広げ、外から伸びて来るリスグラシューとの差も縮められることなく、見事に押し切って復帰戦を勝利で飾った。強い馬だと分かっていても、調子が整わずレースを使われずにいた馬が、これほど簡単に勝ってしまうものかと驚きを隠せない。
2着にはリスグラシュー。去年の秋以降急成長して海外G1でも戦えるレベルの馬になったはずで、今回も外から鋭い脚を使ったが、それでもダノンプレミアムは捕まえられなかった。力をつけてG1を制した後でも、やはりこの馬はシルバーコレクターという存在なのだろう。
3着にエアウィンザー。ここは上位2頭が強く、特にダノンプレミアムには一瞬で突き放されてしまった。それでもペルシアンナイトやアルアインに先着しているのだから、チャレンジCで見せた強さはこのメンバー相手でも十分通用するレベルだと分かった。
ペルシアンナイトは序盤折り合いを欠いたうえに、苦手と思われる休み明けだったので、4着なら上出来か。むしろ、休み明けのペルシアンナイト相手に5着に敗れたアルアインの物足りなさを感じた。大阪杯でもマイルCSでもペルシアンナイトに敗れており、この2頭の力関係ははっきりしている気がする。
ギベオンやタニノフランケルは完全に実力不足だったと思うので、今のところはG3級と判断していいだろう。
モズカッチャンはいつも通り休み明けは走らないのでここは度外視。
1枠1番 | ダノンプレミアム | 川田 | 56 | 2:00.1 | |
7枠11番 | リスグラシュー | シュタルケ | 55 | ◎ | 2:00.3 |
6枠8番 | エアウィンザー | 武 | 56 | ○ | 2:00.4 |
5枠6番 | ペルシアンナイト | デムーロ | 57 | △ | 2:00.8 |
7枠10番 | アルアイン | 57 | △ | 2:01.0 | |
5枠7番 | ギベオン | 丸山 | 56 | 2:01.2 | |
6枠9番 | ムイトオブリガード | 横山典 | 56 | 2:01.2 | |
4枠4番 | スズカデヴィアス | 藤岡康 | 56 | 2:01.4 | |
8枠12番 | モズカッチャン | 和田 | 54 | 2:01.5 | |
4枠5番 | タニノフランケル | 吉田隼 | 56 | ▲ | 2:01.7 |
3枠3番 | サトノワルキューレ | 四位 | 54 | 2:01.7 | |
2枠2番 | ショウナンバッハ | 幸 | 56 | 2:01.7 | |
8枠13番 | メートルダール | 福永 | 56 | 2:01.8 |
結果:ワイド450円的中 -50円
善戦続きだったフロンテアクイーンがようやく初重賞制覇。ターコイズSは中山マイルで外枠だったのでスタートから出して行って、自分の競馬ができず4着。エリザベス女王杯は距離が長く、府中牝馬SとクイーンSは負けた相手がG1馬。最近の競馬にはっきりとした敗因があり、力が上位なのは明らかだったにもかかわらず、なぜか5番人気と低評価だったが、それを覆しての重賞制覇となった。
しかし、それ以上に強い競馬を見せたのはウラヌスチャーム。愛知杯が力不足と思ったレースだったものの、こちらも前に付ける競馬が合わなかったのだろう。今回はスタートでぶつけられて後方からの競馬になってしまったものの、結果を残している後ろからの競馬が良かったようで、直線に向くといつの間にか馬群を割って先頭争いに突っ込んできていた。最後は惜しくも2着だったが、スタートでぶつけられていなければ、楽に差し切れていただろう。
3着のアッフィラートは展開が向いたのもあるし、軽ハンデ51キロにも助けられたか。
他にも後方から追い上げた馬が上位に来たように、先行馬には厳しいレースとなったので、人気のミッキーチャームが最下位に敗れ、他にもカワキタエンカ、ランドネが崩れたのも仕方がない。
後ろから行ったアドマイヤリード、ノームコアが伸びを欠いたが、結果として外差し決着のレースだったので、1、2枠のこの2頭は枠が悪かっただけで力負けではないだろう。
そう考えると、好位の内でレースをしたクロコスミアが6着に粘ったのはかなり評価していいと思う。内ラチ沿いを走って上位に来たのはこの馬だけ。馬場や展開に泣いたものの、エリザベス女王杯2年連続2着の実力はさすがのもの。
1着:フロンテアクイーン ○
2着:ウラヌスチャーム
3着:アッフィラート
4着:デンコウアンジュ
5着:フローレスマジック
結果:-500円
久々の障害でもオジュウチョウサンが楽勝。着差、タイムこそ物足りないが、軽く仕掛けるだけでタイセイドリームを捕えると、あとはほとんど流してのゴール。全力を出し切るまでもなく、去年の中山大障害で2着のタイセイドリームを全く相手にしない勝利だったので、圧倒的な力の差があった。
2、3着は中山大障害の上位2頭、タイセイドリームとシンキングダンサーが入って順当な結果に。
ルペールノエルは9着と、中山大障害に続いて大敗。もう終わってしまったのだろうか。
8枠11番 | オジュウチョウサン | 石神 | 62 | ◎ | 4:23.6 |
1枠1番 | タイセイドリーム | 平沢 | 60 | △ | 4:24.0 |
3枠3番 | シンキングダンサー | 金子 | 60 | △ | 4:25.3 |
8枠12番 | アズマタックン | 熊沢 | 60 | 4:25.4 | |
6枠7番 | シークレットパス | 五十嵐 | 60 | △ | 4:25.5 |
5枠6番 | ヤマニンシルフ | 小坂 | 60 | 4:26.2 | |
2枠2番 | スマートカルロス | 難波 | 60 | 4:27.1 | |
6枠8番 | ドラゴンバローズ | 佐久間 | 60 | 4:27.6 | |
5枠5番 | ルペールノエル | 高田 | 60 | △ | 4:27.7 |
4枠4番 | シゲルクロカジキ | 植野 | 60 | 4:27.8 | |
7枠10番 | メイショウヒカル | 森一 | 60 | 4:32.0 | |
7枠9番 | ユアーザワン | 上野 | 60 | 4:35.2 |
結果:三連単910円的中 +310円
チュウワウィザードが好位抜け出しで楽勝。ここはやはり力が違った。
逃げたオールブラッシュが3着。距離が長いかと思ったが、ペースが落ち着いて楽に逃げられたこともあり、最後までしぶとく粘った。
2着に来たのはアポロケンタッキー。最近は絶不調だったが、前走である程度着差の小さい敗戦で復調の気配を見せ、今回連を外していない船橋でさらに復活を印象付けた。
逆に川崎記念で待望のジーワン制覇を遂げたミツバは伸びを欠き4着。はまれば前走のように強いものの、ムラのあるタイプなので連続して結果を残せなかったのも想定の範囲内。
1枠1番 | チュウワウィザード | 川田 | 55 | ◎ | 2:37.3 |
6枠9番 | アポロケンタッキー | 戸崎 | 56 | △ | 2:38.1 |
4枠6番 | オールブラッシュ | 田辺 | 56 | △ | 2:38.2 |
8枠14番 | ミツバ | 和田 | 56 | ○ | 2:38.5 |
3枠4番 | サウンドトゥルー | 御神本 | 56 | ▲ | 2:38.8 |
6枠10番 | カンムル | 左海 | 56 | 2:40.4 | |
7枠12番 | ハセノパイロ | 矢野 | 55 | 2:40.7 | |
5枠8番 | ディアドムス | 岡部 | 56 | 2:41.3 | |
3枠3番 | トーセンマタコイヤ | 森泰 | 56 | 2:43.7 | |
4枠5番 | チェダー | 池田敏 | 56 | 2:45.0 | |
2枠2番 | カガノカリスマ | 渡邊 | 56 | 2:45.1 | |
7枠11番 | アサヤケ | 56 | 2:47.7 | ||
8枠13番 | コスモマイギフト | 大原 | 56 | 2:49.2 | |
除外 |
結果:-300円
グリムが楽々と勝利。こんな簡単に勝てるレースもなかなかないのではないか。地方のマイタイザンが逃げて、その2番手を追走。他の中央馬がそれほど先手を主張しなかったので、地方馬の逃げるペースに付いて行き、勝負どころで仕掛けて抜け出して終わり。味気のないレースだった。
2着にヒラボクラターシュ。さすが福永というべきか、地方交流重賞で前が詰まって2着。内で脚を溜めたはいいが、グリムが仕掛けたところで前で逃げるマイタイザンが邪魔で追い出しが遅れてしまった。
3着にアナザートゥルース。4着に逃げて粘ったマイタイザン。
テルペリオンは後ろからの競馬で前に残られて5着、キクノルアは終始外を回り続けて最後は力尽きて6着。どちらも力負けというよりは、騎手のせいで負けたような内容だった。その点、3着に来たアナザートゥルースの鞍上大野は、サウンドトゥルーなどで地方交流重賞にはよく騎乗しており、地方経験の差が明暗を分けたような気がする。
1着:グリム ◎
2着:ヒラボクラターシュ ○
3着:アナザートゥルース △
4着:マイタイザン
5着:テルペリオン △
結果:三連複390円的中 -10円