サートゥルナーリアは新馬、萩Sともに全力を出さないまま勝って、時計勝負や上がりの早い時計に対応できるかということを不安視されていたが、G1の舞台でも全力を出さないまま勝ったように見えた。直線で軽く仕掛けると、これまで2戦同様にあっさり抜け出して先頭でゴール。レベルが違い過ぎたようなレースだった。
2着にアドマイヤジャスタ。スローペースと見越してルメールが好位から道中早めに動いて行く競馬で、この馬のしぶとさを活かす競馬だった。
3着にニシノデイジー。スローペースでかかり気味に内で進みながら、直線はサートゥルナーリアの後ろから追い込んで来た。
前走ニシノデイジーと僅差だったヴァンドギャルドは、今回も同じようにニシノデイジーの外から同じような脚色で追い込んできそうなところで不利を受けて後退。今回の結果は度外視していいだろう。
そのヴァンドギャルドの前にいたブレイキングドーンは、4コーナーはいい手ごたえで上がって行ったものの、直線途中で失速。単純に力不足なのか、もしかするとこれまで2走のように上がり3ハロンだけの競馬が向いているのかもしれない。
4枠5番 | サートゥルナーリア | デムーロ | 55 | ◎ | 2:01.6 |
6枠8番 | アドマイヤジャスタ | ルメール | 55 | ○ | 2:01.8 |
1枠1番 | ニシノデイジー | 勝浦 | 55 | △ | 2:01.9 |
8枠13番 | コスモカレンドゥラ | 戸崎 | 55 | 2:02.2 | |
2枠2番 | ブレイキングドーン | 福永 | 55 | △ | 2:02.2 |
7枠11番 | ヴァンドギャルド | C.デムーロ | 55 | ▲ | 2:02.2 |
4枠4番 | ヒルノダカール | 松田 | 55 | 2:02.3 | |
3枠3番 | キングリスティア | 内田 | 55 | 2:02.3 | |
5枠7番 | ミッキーブラック | マーフィー | 55 | 2:02.7 | |
7枠10番 | マードレヴォイス | 三浦 | 55 | 2:02.9 | |
6枠9番 | ジャストアジゴロ | 田辺 | 55 | 2:03.1 | |
5枠6番 | ハクサンタイヨウ | 松岡 | 55 | 2:03.5 | |
8枠12番 | タニノドラマ | 池添 | 55 | 2:05.9 |
結果:ワイド510円的中 +10円
スーパーステションが逃げてアポロケンタッキーが続き、ケイティブレイブは好位に控える競馬。さらにスタートが良くなかったオメガパフュームとゴールっドリームはやや後ろからの競馬で、道中は不安だったものの、直線に向くとやはりこの3頭の勝負に。
ケイティブレイブが先に抜け出したところに、外から2頭。オメガパフュームのデムーロが外からゴールドドリームを閉じ込めようと内を閉めながら追い込んでくると、それに屈せずゴールドドリームのルメールもオメガパフュームを弾き返すように伸びて来る。
結局、ホープフルSに続いてデムルメ決着。勝ったのは外から差し切ったオメガパフューム。前走チャンピオンズCでは物足りない競馬だったが、大井で巻き返してみせた。左回りが苦手と判断して問題ないだろう。右回りならジャパンダートダービーでルヴァンスレーヴの2着に来たように、今年の強い3歳馬の中で2番手の実力がある馬。ルヴァンスレーヴがいない今回は、古馬相手でも見事に初G1タイトル獲得となった。
2着にゴールドドリーム。チャンピオンズCを回避した影響があったかもしれないが、それでも力を見せての2着。
3着ケイティブレイブは、好位から先に抜け出して自分の競馬ができたものの、外から2頭に差され、完敗といった内容だった。
もう1頭の中央の3歳馬、上がり馬で未知の実力に期待されていたエイコーンは5着。サウンドトゥルーに最後は差されたが、まだ3歳だと考えると来年以降の活躍に期待ができる大健闘の結果だったように思う。
3枠5番 | オメガパフューム | デムーロ | 55 | ◎ | 2:05.9 |
7枠13番 | ゴールドドリーム | ルメール | 57 | ▲ | 2:06.0 |
1枠2番 | ケイティブレイブ | 福永 | 57 | ○ | 2:06.3 |
4枠7番 | サウンドトゥルー | 御神本 | 57 | 2:06.6 | |
3枠6番 | エイコーン | 岩田 | 55 | 2:06.6 | |
2枠3番 | スーパーステション | 阿部龍 | 57 | 2:06.7 | |
6枠12番 | ワークアンドラブ | 真島大 | 55 | 2:07.1 | |
5枠10番 | リーゼントロック | 松岡 | 57 | 2:07.2 | |
2枠4番 | モジアナフレイバー | 繁田 | 55 | 2:08.1 | |
8枠16番 | アポロケンタッキー | マーフィー | 57 | 2:08.4 | |
6枠11番 | クリソライト | 戸崎 | 57 | 2:09.3 | |
5枠9番 | フレアリングダイヤ | 井上幹 | 57 | 2:09.4 | |
8枠15番 | グルームアイランド | 矢野 | 57 | 2:09.6 | |
1枠1番 | マイネルリボーン | 青柳 | 57 | 2:10.4 | |
4枠8番 | ヤマミダンス | 中島 | 55 | 2:12.9 | |
7枠14番 | コスモプラシデス | 千田 | 57 | 2:17.3 |
結果:馬連680円的中 +280円
マテラスカイがスタートから飛び出していったものの、内のサクセスエナジーが譲らずハナへ。マテラスカイが2番手でレースを進める予想外の展開に。
こうなると競り合っての共倒れかと思いきや、マテラスカイがそれほどハナにはこだわらなかったため、逃げたサクセスエナジーが楽な手応えで直線に。それを追ってきたのは、この2頭を見る3番手の絶好のポジションに付けていたウインムート。最後は1400mで実績のある2頭の争いになり、外からウインムートが差し切ってゴール。JRAのオープンでも勝ち星を挙げていたし、重賞でも好走していたので、これが重賞初勝利というのは少し意外な印象がある。この結果を見ても、どうして陣営は最近は1200mを使っていたのかが分からない。ただ、短距離ダート路線はあまり充実しておらず、そこしか使うレースがないという現状にも問題がありそう。
2着にサクセスエナジー。最内枠からマテラスカイのハナを奪って逃げて最後までしっかり粘ったのだから、さすがは交流重賞2勝馬。この馬も1400mなら安定して狙える。
逆に1400m、そして時計のかかる地方のダートに不安のあったマテラスカイは、4コーナーで手応えが怪しくなり、5着。プロキオンSは雨の超高速ダートだったおかげで1400mでも通用したが、この距離は長いのだろう。JBCスプリントで2着に来たように1200mでのスピードはトップレベルではあるが、スタミナ不足が顕著で、活躍できる場が限られてきそう。
3着には地元のキクノステラ、4着には高知のサクラレグナムと、このレースならではの超軽ハンデ馬が突っ込んで来た。逆に地元のアールプロセスやエイシンの2頭のように、中途半端なハンデを背負った地方の実績馬は馬群に沈んだ。
1着:ウインムート ▲
2着:サクセスエナジー ◎
3着:キクノステラ
4着:サクラレグナム
5着:マテラスカイ ○
結果:ワイド400円的中 返還100円 +100円